【かわおも生物 第2号】アメリカアカガエルの冬眠!体を凍結、心臓停止~解凍でまた蘇る秘密とは!?
おはようございます!オリンピックネタが続きました。また今秋からは、生き物の話と、生活のちょっとした雑学をまとめていきたいとおもいます。よろしくおねがいします(*´ω`*)
今回は「かわおも2弾」です!かわおもを流行らそうとしています←
「アメリカアカガエル」というすんごいカエルをご紹介しますよ!
アメリカアカガエルって知ってる?
アメリカアカガエルは「アカガエル」という褐色(じゃないのもいるけど)の体を持つカエルの種類であり、アメリカ、カナダ、アラスカの寒さの厳しい地域で生息しているカエルです。
地方によって呼ばれ方が変わるのか、それとも別種類なのか分かりませんでしたが、「カナダアカガエル」「アラスカアカガエル」という名前があるようです。この記事においては「アメリカアカガエル」で統一したいと思います。
アカガエルという種類は別に珍しくなく、日本にも「ニホンアカガエル」という種類が生息しているくらいです。その中でもアメリカアカガエルは驚きの面白い生態を持っています。
カエルの冬眠 最小限エネルギーで春を待つ
さて、アメリカアカガエルの何が面白いのかと申しますと、冬眠の仕方です。ほとんどのカエルは寒いところでは生きられず、冬は土の中などに潜ってじっと春を待つ、いわゆる「冬眠」をします。
冬眠をしている間、動物たちは具体的に何をしているのかというと、"エネルギーを最小限に抑える"ということをしています。それは、巣穴に蓄えた餌を食べて排泄をするだけとか、または全く何も食べず排泄もしないとか、飲まず食わず動きもしないとか、生き物によって様々です。
アメリカアカガエルの場合は、他のカエル同様に土の中や落ち葉の下で、飲まず食わず排泄せず、じっと春を待つのは同じです。が、しかし、もっとストイックな手段を持ちます。
アメリカアカガエルの冬眠が本気すぎてヤバイ
アメリカアカガエルは、地中深くの暖かいところより、地表に近い寒いところで冬眠をします。当然ながら濡れた体は雪に覆われるでしょうし、体の表面は氷が張ってしまいます。
さらに、この時のアメリカアカガエルは心臓や肺の機能も停止しています。つまり明らかな凍死状態です。体の機能も脳の機能も動いていません。
しかし春になり雪が解け始め、体の氷も解けると、心臓は再び動き出し、血液を体に送ります。肺も脳も動き始め、完全なる蘇りでまた外へ出ていくことが出来るのです。
これは、冬眠における"エネルギーを最小限に抑える"行動を、自ら凍ることで、ほんとうに最最最最小限に抑えたのだと言えます。もちろん私達人間には真似出来ません(@_@;)
凍結から元の姿に蘇る方法
何故こんなことが出来るのか。これには研究者さんが放っておけません。様々な研究が進んでいます。まず、体が凍ることで何が起こるのか。
地球のあらゆる生物は、主に水から成り立っていますよね。細胞の中には細胞液が満たされており、血液も水分です。この体内の水分が凍り、次に解けた後には、細胞が壊れてしまうことがあるのだそうです。冷凍肉を解凍したら液体(ドリップ)が出てくる場合がありますよね。あれは細胞壁が傷ついて、水分が染み出てしまっているからです。
なのでアメリカアカガエルも、普通に凍結されて普通に解凍されれば、元に戻るわけがなく、生きていません。
そうならない為に、アメリカアカガエルは実は完全に凍結されないよう体に工夫をしているのです。何かというと、体の水分に糖を混ぜるという事をします。「「そんなこと出来んの!?」」・・・自然界には面白い生物がたくさんいますよねえ(^ω^)デキルンダッテサ
冬眠に向けて排泄をやめ、その尿を使って肝臓で大量に糖を作ります。糖を混ぜた体液は「不凍液」と呼ばれるもので、このおかげで体は完全凍結とならず、冬眠後の春にはまた元の姿で活動出来るのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。アメリカアカガエルについてご紹介しました。体は凍らせて、中身は凍って無いんだぜ。なかなか格好良い生き物だと思いませんか?
私も寒い冬が苦手なので、出来たらアメリカアカガエルみたいに凍結して過ごしたいですね。そしたら、寒いとか寒くないとか何も考えないで、気付いたら春!うらら!・・・いいなぁ('ω')