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02#「スキーホリデー専門家」が、スキーリゾートに来ている他のファミリーを見て思うこと(後編)

まず、みなさまは「スキーホリデー」と聞くと、
どんなイメージが湧きますか?

人それぞれ想像するものが微妙に異なると思いますが、
おそらく共通しているものは:

・楽しいもの
・非日常で特別なもの
・普段よりちょっと贅沢なもの
・余裕のあるもの

きっとこのあたりではないでしょうか。

ヨーロッパ人の多くが想像する「スキーホリデー」は、こんな絵でしょうか。

前回で説明いたしましたスキーホリデー会社は、お客様のご要望と目的に合わせた「楽しく」「非日常で」「いつもよりも少し贅沢な」「余裕のある」スキーホリデーを販売しております。

日本人の感覚では、こんな恵まれたサービスを利用するのは富裕層ぐらいだろと思われるかもしれませんが、こちらも前回説明させていただいた通り、収入的には日本でも一定数はいらっしゃるような層の方々ですので、日本人でも海外でスキーホリデーを過ごされる方は、おそらく同様のサービス(*)があれば普通に利用されると思いますし、海外だけではなく国内のホリデーの場合でも、例えば新婚旅行や定年退職祝いやお子さんのスキーデビューなどの大切な機会「スペシャル・オケージョン」で、特に失敗したくないのであれば、このようなサービスを利用する価値は十分にあるのではないでしょうか。

*日本人が海外スキーで利用する旅行会社といえばフェロートラベルさんを想像されると思いますが、フェローさんは募集型企画旅行(日程も滞在先もあらかじめ決まっている旅行商品)をメインに販売する「旅行会社」ですので、わたくしが提供していたサービスとは異なります。両方とも、結果は「自分が詳しく知らない国にスキーを滑りに行く」なので、大差はないように聞こえるのですが。
 また、すべて自分で調べて計画して手配する場合と、旅行会社に計画も手配もお願いする場合、それぞれメリットとデメリットがあるのですが、それはまた別の機会に改めて詳しく書きたいと思います。


スキーホリデー専門家のわたくしは、冬は毎週末家族と一緒に楽しく余裕のあるスキーを滑っています。尤も、スキーリゾートのある田舎町に住んでいるので、スキーは非日常ではなく豪華でもないのが残念なのですが。

そしてここからが今回の本題なのですが、
わたくしが家族と滑っている最中、周囲の楽しそうに過ごしている人たちの中に、時々、イライラしていたり怒っている人たちを見かけてしまいます。

そんな時、「彼らは、自分たちにぴったりのスキーホリデーをデザインできていて、それにふさわしいホテルやサービスを選んでいれば、そんなにストレスを感じずに、もっと笑顔で家族と過ごせているんだろうなあ・・」と思ってしまいます。それらはどのような場面かといいますと:

・小さなお子さんがいるなら、このレストランではなくて、近くにある別のレストランの方がゆったりできるし子供向けのメニューもあるのに・・・。

・一緒に滑る家族で初心者がいるのに、なぜわざわざ滑りにくい急斜面のコースの方を選んでしまったのだろう・・・。

・リゾート循環バスのバス停で、こんな寒い日に小さな子供を連れて10分も20分もバスを待たなくてもいいのに・・・。

などなど。

海外のスキー場ではこんな未整備の急斜面もあちこちにあり、
しかもこのような斜面を滑らないと山麓までたどり着けないような場合も多々あります。

それぞれがご自身で選んだ行動ですので、わたくしが勝手に思っていることのすべてが余計なお世話であるのは理解しているのですが、もし彼らがより良い方法を「知っていれば」解決していたはずですし、今からでも知れば、次回からはより快適に楽しむことができるのだろうなと思ってしまいます。

たとえばレストランは、大人だけで行く場合と子供がいる場合では、
良いレストランの条件が異なります。
 →こちらは「スキー場内でのレストランの選び方」
  もしくは「 子供と滑る時に大事なこと」についてのトピックです。

また、初めて滑るスキー場であれば、余程の経験者じゃない限り、
どのリフトに乗ってどのコースを滑るのが良いかを
コースマップを見ただけで判断することはできません。

そして、現地での過ごし方を想像しないまま、料金やネームバリューだけでホテルや交通手段を選んでしまうと、夕食のレストランにたどり着けない「夕食難民」になってしまったり、毎朝リフトに乗るまでに数十分かかってしまうようなことにもなりかねません。
 →こちらは「 スキー場までの交通手段と滞在中の移動手段」
  もしくは「ホテルの選び方」についてのトピックです。

スキー用具については、年間の滑走日数が少なく、スキーは毎回宅急便でスキー場に送っているのであれば、自分の道具を何年かおきに購入するより、毎回レンタルを利用した方が、常に質の良い新しい用具を割安で利用できる場合もあります。

これらは、知っていれば、誰にでも実践できることです。(逆に、初心者なのに上級者コースを快適に滑ったり、平均的な収入の方が海外富裕層と同じようなホテルと食事を楽しむことは、時間や努力やお金が必要です。知っているだけではすぐには出来ないことです。)

つまり、みなさまの予算や技量や目的に合わせた快適で楽しいスキーホリデーを過ごすことは、「知っている」だけで十分に実現可能です。

大事なポイントは「知っている」ことです。
技量や富がないと出来ないものではありません。

スキー場内にある激込みのレストランで席を奪い合いながらの食事と、
わずかの追加料金でゆったりと座ってできる食事。
もし特別なホリデーならどちらを選びますか。

ということで次回からは、
前述のレストランやスキー用具の選び方のような
個々のトピックについて具体的に書いていきたいと思います。

次回はまず「スキーレッスンのススメ」です。

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