「熱男リレー」を可視化する
ふと思い立ち、それなりの時間をかけて、ある作業をしてしまいました。
せっかくなので、世に出しておきたいと思います。
たくさんのオンラインコンテンツに助けられている。
イベントの開催や外出の自粛が要請され、多くのリアルイベントが中止・延期になりました。
エンタメ界では、星野源が「うちで踊ろう」を公開したり、渡辺直美がYouTubeで一緒にご飯を食べてくれたり、レディー・ガガをはじめとした錚々たるメンバーがオンラインチャリティライブに出演したり。
多くのアーティストが、少しでも楽しい「おうち時間」を提供すべく、コンテンツのオンライン配信を企画・実施してくれています。
プロ野球もいつになったら開幕できるのか、そもそも今シーズンは試合やれるのか、開幕したとしても現地観戦できるのか…と先の見えない状況です。
そんな中でも、各球団や選手がファンに向けて様々な発信を続けていて、なんとかファンサービスをしようと動いてくれています。
インスタのストーリーズで「質問コーナー」やったり、インスタライブしたりする選手がとても増えました。「バトン」系もよく見かけます。
中でも大きな広がりを見せる、「熱男リレー」。
いまさら私が説明するまでのほどでもないのですが、福岡ソフトバンクホークスの松田宣浩選手がホームラン打った時の「熱男!」パフォーマンスをみんなでやって、
大変な状況だけど頑張りましょう、というメッセージを伝えていくもの。
松田選手が4月10日に始めてから10日弱が経ちましたが、ものすごい勢いで拡散しています。
実際どれだけのひとに「熱男リレー」が回っているのか。
どのように拡散されているのか。
ちょっと気になったので、松田選手(1人目)→2人目→3人目→4人目までの動きをチャートにしてみました。ご査収ください。
※すべて目視で確認してるので、抜け漏れあったらごめんなさい。
※プロ野球経験者はチームカラーで色付け。メジャーに行った選手や引退した方は日本で最後に所属していた球団扱い。
※野球以外のスポーツ選手や、芸能界などの皆さんは白。分かる範囲でアイコンをつけておきました。
※日付は、熱男動画をその人がアップしたであろう日。「4/XX」となっているのはアップが確認できなかった人。さすがに鍵付きのアカウントは分からなかったのと、ストーリーズまでは追えてないです。
※2人以上からバトンを受け取っている人もいますが、ダブりはなくしました。あと中日の大野選手は祖父江選手のアカウントで一緒に出演してますが、そのあたりの細かいことは表現してないです。
4人目までで、ざっと120人ぐらい。
全員が熱男動画をアップしてバトンを繋いでいるわけではないのですが、やっている人は4〜5人ぐらいに回しているので、指数関数的に広がっています。
本当は5人目、6人目…ともっと多くの人がバトンを受け取り、動画をアップしているのですが、さすがに作業量が膨大すぎるので諦めました。
この図にいるのがだいたい120人で、実際に動画を上げたのは半数ぐらいでしょうか。(これも力尽きて数えてないです)
「このペースで広がり続けたら、計算上は何日間で全インスタユーザーにバトンが届くんだろうか…」とか、妄想は尽きないのですが
ここから先は数学の得意な方にお任せしたいと思います。
テレフォンショッキング形式だったらもっと楽だったんですけどね(笑)
ギータの拡散力がすごい。
で、よくよく見ていくと各選手の交友関係が伺えたりして興味深いのですが
「2人目」の柳田選手からの広がりが段違いに大きくて、この図のうち1/3ぐらいを占めます。
セ・パ両方を含む様々なチームの選手にバトンを託していて、ここから球界全体に広がっていったんだろうな…ということが容易に想像できます。
かつ、中でも拡散力のある選手を意図的に選んでいそう。な気がする。
我らの星ヨコハマは。
ベイスターズファンとしては、贔屓チームの選手がどう「熱男リレー」に巻き込まれていくのかも楽しみの一つでした。
観測できた範囲で、最初にバトンを受け取ったのは伊藤光選手。さすがパリーグ出身。
(動画アップは、ベイスターズの中でももっと早かった選手がいるかもしれません)
光さんからチーム内の他選手に回しているので、ここからもう少し広がっていきそう。ちなみにそのうちの一人である”かみちゃ”こと上茶谷選手が、「Twitterから」と我らが守護神ヤスアキに回しているので、個人的には反応が楽しみです。
各球団のSNSに対する姿勢も伺える、気がする。
「4人目」までで、全球団フォローできている…ように見えるのですが
実は巨人は高橋由伸前監督のみ。
そういえば巨人の選手の個人SNSアカウントってあんまり見聞きしないかも…と思ってちょろっと調べてみたら、原監督が原則禁止の方針を出していたんですね。納得。
ある程度のかたまりで見えているソフトバンク、楽天、DeNAは親企業もIT関連だし、選手のSNS活用にも積極的なんでしょう。
逆に前述の巨人や、パラパラと点在しているロッテやオリックスは公式アカウントがかなりの高頻度で情報発信しています。
各自の情報発信に任せるのか、球団としてある程度コントロールするのか。球団ごとのマネジメント方針みたいなものも、じんわりと滲み出ているような気がします。
引き続き、試合が見られるようになることを楽しみにしながら。
というわけでとりとめなく作業して文章を書き連ねてきましたが、今のような状況にあって、ポジティブなメッセージが広がっていくのはとてもありがたいこと。
これからも熱男リレーの広がりを、ひっそりと見届けていきたいと思います。
そして無事に開幕を迎えることができたなら、改めて選手たちへの感謝の思いも持ちながら、全力で応援します!!