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私の場合話#5 先代からの従業員が初めて退職したとき
こんばんは。今日も冷えますね。
みなさんの会社では、古株の従業員と新参者が対立することはありますか?
今日は、初めて先代からの従業員が退職したときの事をお話します。
父が倒れて、私と弟で会社を続けていこうとしていたとき、先代からの従業員と何度もやり方についてぶつかる事がありました。
何度も何度も話し合って、出来るだけ、お互い納得いく方法を見つけ進めるようにしていました。
でも、やっぱりどうしても、折り合いがつかない事ってありますよね。特に長年働いてくれていた古株の従業員には、突然やり方を変える事に納得してもらえず、経営側の提案を取り入れてもらえない事もありました。弟は激しい性格なので、その人と何度か言い争いになった事も…。
ある日、その従業員が辞表を持って表れました。もう辛いから、来月で退職したいと…。
何度も引き留めましたが…結局…
”自分はもう年だから、新しいやり方についていけない、バイトでいいから見つけて穏やかに過ごしたい”
と言われ、退職する事になりました。
父に最後に挨拶したいと、一緒に自宅へ行きました。
”倒れてしまって申し訳ない…最後まで面倒見れなくて申し訳ない”と謝る父。
”最後まで働けなくて、申し訳ない…どうしても辛くて…”と謝る従業員。
59歳で退職に追いやってしまった、自分達の無力さと申し訳なさに涙が止まりませんでした。
もっとできる事はなかったんだろうか…
経営者ができることってなんだろう…
みんなが満足する会社ってできないんだろうか…
日本の終身雇用って…
いっぱい考えたけど、自分の会社で働いてもらう事が一番幸せだって思う事も傲慢…決めるのは本人。本人の決断を尊重!それでも、自分の会社で働いてくれる従業員を大切にしようと心に決めた日でした。
今日はここまでに。暖かくしておやすみください。