コラボ140字小説 晩秋
柿噛んで大のおとこになりゆくか
【晩秋】
柿の一本木。屋根によじ登り、ひとつもいでは恨めしく、無理を言っていたのは幾つの時か。
人生の坂を下り始めたこの歳になれば、叶う事叶わぬ事に相槌をうつ分別もつく。
決して翌年も甘くはならない渋柿の木よ。
干して甘くなるとは、なる程と我が身を振り返える。
今年も秋が深まってゆく。
早いものだ。
柿噛んで大のおとこになりゆくか
kusabueさんのこちらの俳句に140字小説を書かせていただきました。
https://note.com/kusabue/n/n022b22d1993f
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