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ウーパールーパーと私の不思議な縁 2
成長の兆しと色の変化
ウーパールーパーの稚魚たちは、迎えたばかりの頃は本当に小さくて、身体が透けて見えるくらい透明でした。
最初にあげた餌はブラインシュリンプ。
ミジンコみたいな小さな生き物で(小さいエビです)、水の中を黄色い点がちまちまと動き回る様子がなんとも可愛らしいんです。
そのブラインシュリンプをスポイトで吸い取ってウーパーの容器に入れると、それまでじっとしていたウーパーたちが急に動き出して、夢中で食べ始めました。
こういう瞬間を見ると、「あぁ、生きてるんだな」って実感しますね。
面白いのはここからで、稚魚の頃は身体が透けていたので、食べたものの色がそのままお腹に反映されるんです。
この時あげていたブラインシュリンプは黄色だったので、ウーパーたちのお腹がふわっと光っているように見えて、なんとも幻想的な光景でした。
しばらくして少し大きくなった頃、今度は冷凍の赤虫を与えてみました。
最初は食べ方から教えます。
ウーパーは目が悪いらしく、ただ水槽にエサを放り込んでも最初は反応しないんですね。
目の前を動いているものにパクつく癖があるみたいです。
だから小さい時はちまちまと動くブラインシュリンプを入れれば、食いついてくれるのです。
赤虫は動かないので、ピンセットにつまんで、目の前でチラチラと動かしてみます。
そうすると見事にパクついてきます。
これが結構楽しかったです。
でも今度はお腹が真っ赤になって、ブラインシュリンプの時の幻想的な雰囲気はどこへやら、ちょっとグロテスクな感じに…。
でも、それもまた成長の証ですよね。最初は手間のかかる稚魚たちも、こうして少しずつたくましくなっていく姿を見ると、なんだか感慨深いものがあります。
でも事件が・・・
ところが、ある日事件が起こりました。
水換えの最中、うっかり一匹を流してしまったんです。
稚魚の頃は身体が透けていて本当に見えづらく、気づいたときにはすでに遅く…
それに気づいた瞬間、胸がギュッと締め付けられるようなショックを受けました。
大事に育てていた命を、自分の不注意で失ってしまったんだと思うと、しばらく立ち直れなかったですね。
で、その夜。
なんとも奇妙な夢を見ました。
下水に流れたあのウーパーが、汚物や化学物質の影響で突然変異を起こし、巨大でグロテスクな生命体になって街を襲うという内容(笑)。
映画『ゴジラ』とか『グレムリン』の世界みたいな、もうめちゃくちゃな展開で…。
目が覚めたときには、ショックだった気持ちも少し和らいでいて、なんだかんだで笑い話になりました。
命を預かるって責任重大だけど、こういう出来事も含めてウーパールーパーとの日々は忘れられない思い出になっています。
そんな小さなドラマを乗り越えて、残った4匹はすくすくと育っていきました。
稚魚用の小さな容器では手狭になり、気づけば洗面器が彼らの新しい住まいに。
毎日少しずつ大きくなるウーパーたちを見ながら、ここからさらにどんな成長を見せてくれるのか、楽しみで仕方ありませんでした。
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今回はここまで。
次回は、この洗面器生活から本格的な水槽デビューまでの話をお届けします!