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整体師の小さなこだわりとその理由

整体師としてクライアントの心と身体に向き合うとき、大切にしている小さなこだわりがあります。
どれも些細なことですが、施術の質を上げるためには欠かせないものばかりです。
今回は、私が普段から大切にしている3つのこだわりをご紹介します。

温かい手がもたらす安心感
施術の前に、私は必ず手を温めます。
なぜなら、冷たい手でクライアントの身体に触れると、無意識に緊張を与えてしまうからです。
逆に温かい手は、触れた瞬間に安心感をもたらし、リラックスを促してくれます。
身体がほぐれるためには心が落ち着いていることが重要です。
そのため、手の温度にも気を配りながら施術に臨んでいます。

私はもともと手の温度が高いらしく、クライアントに驚かれることもあります。
敏感な方は「ビリビリくる」と仰います。
整体を教えてくれた先生曰く、気が出ているらしいのですが、自分ではあまり自覚はありません。
ただ、静電気体質なのかもしれません。
ドアノブに触れると、よく「バチッ」として痛みが走ります。
真っ暗な部屋でその現象が起こった時には、ドアノブと手の間に電気が走っているのが目視できたこともあります。
だから、クライアントには「電気を流してますよ」と冗談で言ったりしています。

でも、特にこの時期は手が冷えやすいので、しっかりお湯につけたり、こすったりして温めています。

ベッドメイクに込める小さな祈り
クライアントが来院する前には、必ずベッドメイクをチェックします。
シーツのしわがないか、タオルの位置は適切か、一つひとつ確認します。
ただの準備と思われるかもしれませんが、私はその時に「施術がうまくいきますように」「どうか今日もリラックスして過ごしてもらえますように」という小さな祈りを込めています。
こうした心の持ちようが、施術の雰囲気や空気感に影響すると信じています。

カルテチェックでつなぐ信頼
施術の前後には、カルテをしっかり確認して、クライアントの身体の状態を正確に把握するようにしています。
前回の状態やその日の様子を記録することは、次回以降の施術に活かすためだけでなく、「覚えていてくれている」と感じていただく安心感にもつながります。
私にとって、カルテは身体の記録であり、クライアントとの信頼を築く大切なツールでもあります。

身体の状態だけでなく、特徴的な会話もメモしておくことがあります。
たとえば、「ペットが食欲なくて」とか「プロ野球の贔屓チームが昨日負けた」というような些細な会話でも、次にお会いした時に「ペットの調子はどうですか?」や「昨日、あのチームは勝ちましたね」といった会話のきっかけになります。

まとめ
これらのこだわりは、一見すると小さなことに思えるかもしれません。
しかし、クライアントの安心感やリラックスにつながり、施術の質を高める重要な要素だと考えています。
整体師として、一つひとつ丁寧に向き合うことで、クライアントにとって心地よい時間を提供したいと思っています。
ぜひ皆さんも、日々の中で小さなこだわりを見つけてみてください。
それが、生活の中にちょっとした豊かさを加えてくれるはずです。

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