星野リゾートに学ぶ 星野佳路
教科書通りの経営
星野社長は教科書通りに経営することで有名です。教科書通りにすれば経営は成功するのか??と気になるかもしれませんが、自身の経営の目標が「成功」にはないようです。
以下星野社長のインタビュー。
『僕の経営における最大の目的というのは潰れない会社を作ること』
『規模を大きくしなければいけない理由は、ある程度大きい方が潰れない確率を高められるから』
『家業で4代目で108年目ですから、やはり私の使命としては次の100年も潰れない形で次の人に譲っていくというのが私の役割。4代目の仕事は伸ばすことよりも潰さないこと。存続させること。次の世代に存続させるためには成功することよりも失敗しないことが大切』
と言い切ってます。結構これって目から鱗です!
2代目以降がこの話をすれば守りに入っていると判断されることが多くて怖くて言えません。。。
教科書通りにするのは成功したいからではなく、その通りにすれば失敗のリスクを減らすことに貢献するからだそうです。
星野社長の中では、経営🟰失敗しないこと。
あと、もう一つ教科書通りにする理由が、経営は色んなことを試していかなければならない。
変えようと思って手を打つが、薬と同様で効果が出るまでに時間がかかる。効果がすぐに見えないとあの手この手をすぐに試したくなるがそれは良くない。教科書通りにおこなっていると待つことができるから。とも語っています。
星野社長が苦労したこと
星野温泉時代にはリクルーティングに苦労したそうです。とにかく誰も人が来ないと。
株式会社星野温泉では人が来ないと判断して、リクルーティングのためだけに星野リゾートに社名変更したそうです。
社長の仕事は、売り上げを上げ、費用をコントロールして、利益を最大化する。
それが最大の仕事ですが、なかなかここに繋がるまでにやらなければならないことは、社員は順序も含めて理解ができない。
なのでビジョンを描く。ビジョンとは将来像であり、今と違う姿を描かなければならない。
1992年に星野リゾートは旅館の所有を本業とせず、運営会社を目指した。最近のビジョンは世界に通用するホテル運営会社に変更しています。
世の中これだけ変化して市場が変わる中で競争力を維持するためにはやっぱり組織。組織が持っている文化こそ競争力。
その組織作りを大切にしないといけないのですが、昨今の日本の少子化問題や国の転職、副業斡旋など本当に政治が組織作りを阻んでいる感は否めません。