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No.6 一級建築士学科試験について
一級建築士学科試験について
学科試験については、大学のレベル、学部卒か院卒か、研究内容等で得意不得意の科目が大きく変わるため、一概にアドバイスはできませんが、施工・設備については学校ではあまり勉強しない内容のため、ほとんどの受験生がほぼ0から勉強することになると思います。そのため、施工、設備に如何に時間をかけることが出来るかが合否にかかわると思います。
得点の目安
学科試験では、年により変わりますが、おおよそ125点中90点とれば合格です。72%程度正解すれば良いということです。また得点が半分以下の教科があると、足切りといって、全体で合格点を上回っていたとしても不合格になってしまいます。
そのため、一級建築士学科試験では、得意なところを伸ばすよりも苦手なところをつぶしていくことがとても大切です。
だいたいの得点目安は、以下になります。
計画 12/20 (※10点以下は足切り)
環境・設備 12/20(※10点以下は足切り)
法規 25/30(※15点以下は足切り)
構造 25/30(※15点以下は足切り)
施工 16/25(※12点以下は足切り)
合計 90/125 合格目安得点:90点 ※年によって変動有り
基本的には上記のイメージで得点を取ることを目指すのが良いと思います。計画、環境・設備、施工は年によってかなり難しい問題の時があるため、この3教科を得点源にするにはリスクがあります。
一方で法規、構造は難易度が安定しており、数問難しい問題が出たりもしますが、平均点等は安定しているので、この2教科で少なくとも50点を狙うのが良いと思います。もし、それが難しいと感じる場合は、優先的に勉強するほうが良いと思います。逆に、この2科目に自信があって満点を目指す、それをあてにした得点の取り方というのもリスクが高いので、やはりよくスクールなどでも言われている上記の得点配分を目指すと良いと思います。
試験としては5科目に分かれていますが、全ての項目にでる内容もあるため、まずは過去問などを見て、よく出る内容やいろいろな教科で重複して出る可能性がある内容を優先的に覚えると、効率的に得点が取れると思います。
模試・勉強方法
総合資格や日建学院等が行っている模試などを積極的に受けて、自分の苦手な部分、全体での順位などを知り、自分の得意不得意にあわせた勉強をしていくことが必要です。
模試については、基本的に本番より難しいことが多く、模試特有の問題(明らかに本番には出そうにないが、そのスクールの模試ではよく出る問題)が出ることもあるため、1回1回の得点を気にする必要はありません。
また、一級建築士試験の本の数は多く、とても重いので、自炊できる環境があれば、スマホやipadなどにSCANしていれておくと外出先や通勤中でもどの教科でも見ることが出来て便利です。ただし、法令集は本番持ち込みのため、自炊不可なので家にいるときには法規を優先的にする方が良いと思います。
※自炊(電子書籍)とは、自ら所有する書籍や雑誌を イメージスキャナ等を使ってデジタルデータに変換する行為(デジタイズ)のことです。
学科については、とにかく覚えるのみのため、具体的な話はあまりしていませんが、少しでも参考になれば幸いです。
資格試験の歴史が進むほど、試験は難しくなり、覚えることは増えていきます。特に建築業界は東京オリンピック、大阪万博目前のため、いつ憲法が改正してもおかしくない状況です。また、設計に関する裁判などもいたるところで行われていますので、どのように変わっていくかわかりません。
また、年を取るほど、仕事も忙しくなり、結婚・育児・介護など家庭の問題も増え、勉強に使える時間は確実に減ります。
出来るだけ若いうちにスムーズに試験に通ることを願っています。