映画「まる」を観ました
まる、やさしい哲学のお話でした。
さらりと心の表面を撫でて去って行くが、撫でられた跡は少し逆立って隙間から深部を覗けるきっかけが出来るような。
観た者に思考させるでも、問いかけるでも答えるでも与えるでもない。
己のアイデンティティーについて心を毛羽立たせる映画でした。
中でも、横山の傍若無人でピュアな姿は、愛しくて痛々しくて切ない。
荻上監督を投影したキャラクターという話ですが、沢田の欠けてしまった感情自体のようにも描かれている。
奇妙で可愛くて煩くて優しくて、とても魅力