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見たくないものに蓋をしておくこと

昨夜、久しぶりに激しく親子喧嘩をした。母のふとした「言葉」が意地悪で、私を傷つけるもので、海外仕込みで気が強い私は「今の言葉は言うべきではなかった。撤回して欲しい」と突っかかったところ言い争いに。

母はうろたえ発狂し出すし、ああ、我が家のコミュニケーションってずっとこんな感じだったな・・・ だから20年間くらい家族とは距離をとって、あまり近寄らないようにしていた。めんどくさいし好きじゃない。でも、遂に隠していた根っこが出てきた。

見たくないものに蓋をしておいても、いつか必ず出てくる。家族間の問題は、もはや私自身の思い込みを変えていくしかない。私がひたすら問題と向き合う、これしか方法はない。両親のことは変えられないし、兄弟のことも変えられない。

父も母も、おそらく私が生まれるずっと前から、見たくないものは見ないようにしてきたんだと思う。私は、今まで彼らが見て見ぬふりをして放置してきた事柄に影響を受けて、酷く傷付き心の成長には大変な時間がかかった。なんとかここまで心身の健康を取り戻すことができたのは、私自身がひたすら自分と諦めずに向き合ってきたから。そのために、いったいどれくらいセラピーや治療に時間とお金を費やしただろう?

昨日、母の言葉で気になったこと「私が全部悪いんでしょ」母は心の底でずっとそう感じてきたようだ(今回、私は母が悪いなんて一言もいっていない)。父は、子供たちのことに関しては完全に母にまかせっきりだった。だから、母がキャパ超えした時、私をネグレクトした。それは一回や二回じゃない、何度も何度も。母は「お父さんが何もしなかったから」とも言った。そうなんだ、何十年経った今でもそう思っているんだ。確かに、このような環境で育った私たちは大きな時間と生きるエネルギーをロスしてきた。でも、私はもう両親を責める気はない。

弟は、家を出たきり帰ってこない。どこで何をしているのかも私は知らない。家の中は、実はめちゃくちゃ。それを私たちは見ないように、何事もなかったかのようにずっとしてきた。

私は、人間関係(特にパートナーシップ)でなかなか幸せになれないのはすべて家族のせいだと思ってきた。今回の件で、私は危うくまた家族の問題に引きずり戻されそうになった。私は「幸せでいる」と決めた。なのに、昨夜家族のごたごたを改めて体験して「だから私は幸せになれない」と思いそうになってしまった。

ブレてはいけない、私は何がなんでも「幸せでいる」のだから。

「家族のせいで私は幸せになれない」、これは私の勝手な思い込み。家族はこうだけど、私は幸せでいれる。ここにしっかりチューニングしなければ。

私は、蓋をして見ないようにしていた物事が、こうして出てきたのは良かったと思っている。相変わらず両親は向き合う気はないけれど、私は両親に「(問題を)直視しろ、(あななたちが)変われ」と言う代わりに(若かりし私はそうだった)、ひたすら、どんな家族の問題の中でも私はしっかり私でいようと腹を決めることができた。

そして、私の幸せは決して周りの環境に左右されないことも。


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