【群馬県上野村】若葉のふるさと協力隊2024 活動レポート
4泊5日の農山村ボランティア「若葉のふるさと協力隊」
今年も8月から11月にかけて日本各地で開催しています!
今回は、10月に実施された群馬県上野村からです。
5日間の様子をコーディネート役を務めた31期緑のふるさと協力隊・三宅さんにレポートしてもらいました。
●日 程:2024年10月10日(木)~ 10月14日(月) 4泊5日
●参加人数:2名
1日目 10月10日(木)
・役場挨拶
集合場所から車で30分で上野村役場に到着。自己紹介後、プログラムの説明と注意点の確認。最後に黒澤八郎村長より、上野村の概要と激励のお言葉を頂き、活動start!!
・森林組合で名札制作
上野村森林組合は造林や木工品の製造・販売を行う6次産業型の組合。はじめに5日間使用する、名札の制作を行いました。デザインをPCに入力し、レーザーで焼く。焼いた付近は、多少焦げてしまうので、ハンドサンダーで表面を削り完成!
浜平温泉しおじの湯に浸かり、併設されている簡易宿泊施設「木森れ日」にチェックイン。
・歓迎会
レストランヒロにて、役場に勤める同世代に集まって頂き、歓迎会を開催。参加者はボリュームの多さにビックリ!Iターン・Uターン・Jターンの様々な背景を持つ方のお話を聞き、農山村で暮らすことなどについて語り合いました。
2日目 10月11日(金)
・さつまいも掘り
合同会社ゆーぱる上野(農業班)の田村さんと、協力隊OBの玉川さんのご指導の下、新羽地区の今井平にて、さつまいも堀り体験。作業手順としては、①繁茂しているツルを鎌で切る②マルチを剥がす③鍬で掘り起こし収穫
汗と泥だらけになった後に食べるお昼ご飯は最高!(道の駅のレストラン)
午後2時頃に農業体験が作業終了。お土産にと、サツマイモを頂き今井平をあとに。次の活動先に向かう途中に、今年オープンした「cafeむく」に立ち寄り、季節限定のスカッシュで喉を潤しました。
・草木染め体験
川の駅横にある「森の体験館」にて、草木染めの体験をしました。ご指導頂いた三浦由紀さんは、緑のふるさと協力隊OGで、上野村の植物にこだわって染めをされています。今回は桜の樹皮を使用し、ストールとバンダナを染めました。それぞれ、グラデーションとビー玉や割り箸で模様をつけました。
・晩御飯
晩御飯は、以前清流荘を営んでいた、飯出さんが料理長をつとめる「しおじや」にて!イチオシの猪豚カツ定食を頂きました。実は猪豚を安定的に生産しているのは、全国的でも数カ所だけ!!
3日目 10月12日(土)
・御巣鷹の尾根登山
上野村を語る上で無視することのできない、39年前の8月12日に発生した、日航機墜落事故。御巣鷹の尾根の管理人で、当時上野村消防団員であった黒澤完一さんの案内で登山をしました。当時の様子や想い、今でも残っている事故の爪痕。私たちが生まれる「遠い昔の話」のようですが、完一さんの話や事故現場を実際に見ることで、決して他人事ではなく風化させてはいけない事故だと感じました。
・お昼 麵屋十石
猪豚を使用したチャーシューを味わうことが出来ます!!
・歴史散策・郷土料理作り
上野村の事なら何でも知っている、「歩く知恵袋こと」今井興雄さん。上野村文化財調査委員や十石犬名誉会長を務め、私の愛読書?の上野村誌編纂に携わった。興雄さんは長年隠れキリシタンの調査研究をしており、解説して頂きました。
歴史散策後、白井塾という囲炉裏のある施設で郷土料理作りをしました。メニューは、ずりあげ、おやき、赤芋の油味噌炒め!!白井地区は関東学院大学、木村乃ゼミ生の研究拠点であり、偶然学生が来ていたのでお誘いして、共に囲炉裏を囲み語り合った。その後、残り2泊お世話になる今井家旅館へ向かった。
4日目 10月13日(日)
・上野村観光、案内
不二洞、スカイブリッジ、川の駅、きのこセンター(株)
お昼ご飯は川の駅にて、きのこカレー
・グラウンドゴルフ
中越地区にある中学校で、毎週土日開催されているグラウンドゴルフに参加しました。
・BBQ
乙母(おとも)地区の河原でBBQ!
野菜は協力隊の畑や頂き物、川魚は頂き物を!!
5日目 10月14日(月)
・罠の見回り
夜運転をしていると鹿を見たり、散歩をしていると鳴き声がきこえてきたり。今年度は、私の住む地区に熊が何度も出没したりと、野生動物との距離がとても近い。畑の作物を食べたりする。他の自治体と同様に上野村でも害獣駆除として猟が認められている。今回は仲澤さんが仕掛ける罠の見回りに同行させていただきました。
・活動報告会
5日間の全日程が終わり、活動報告会。
村営そば屋「福寿庵」にて昼食を済ませ、高崎駅まで送迎。内容盛りだくさんだったこともあり、参加者はもちろん、協力隊までも車内で寝ていました。
【緑のふるさと協力隊・三宅さんの感想】
「若葉のふるさと協力隊」を通して学んだこと・感じたこと
目標である上野村のことを伝えるに関しては、半ば一方的に達成はした。だが、個人的には5日間は、私と参加者間での矢印が、一方的だったように感じた。それは、参加者の興味関心によっても矢印の向きと大きさは変化すると思うが、今回は分野問わずまんべんなく活動・話ができるようなプログラムにした。なので、この問題には、私の「人間関係構築力」の不足が、最も大きな原因だと思う。
この人と(わたし)と時間を共にすると、何となく心地よいな、嫌じゃないなぁ。「オモシロイ」ことが起こる。興味をそそられる話をしてくれる。そんな風に思ってもらえるような立ち振る舞い、話し方が自分には出来ていないのだと感じた。
「若葉のふるさと協力隊」を振り返って
・新たな人との出会い、より近しい関係になれた
この機会を通じて新たな出会いや、より近しい関係になることもあった。
・上野村の方々の温かさを再確認できた
営業時間外の食事の提供のお願いや、急な案内や体験のお願いに対応してくださった。また、「これ食べて、持って行って」など、半年が過ぎ普段も感謝はしているが、改めて有り難いと感じた。
・最終的に自身の目標にしていた、自分の知る限り・時間の限りの上野村の全てを伝えきれた。活動報告会で「上野村のことを五感で感じ取ることが出来た」という、うれしい言葉が聞けたので、全力で駆け抜けてよかったなと感じている。
何よりも猿渡さん阿部さんには、
上野に来てくれてありがとうという思いでいっぱいです。
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