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「ふるさとマルシェ出展者からのメッセージ part7」~緑のふるさと協力隊を経験して~

過疎化・少子化に悩みながらも地域を元気にしたい地方自治体と、農山村での活動や暮らしに関心をもつ若者をつなげるプログラムとして1994年にスタートした『緑のふるさと協力隊』。
これまでに108市町村で850人以上の隊員たちが活動してきました。

2024年9月21日(土)22日(日)、東京国際フォーラムで開催される「第20回ふるさと回帰フェア2024〜日本全国ふるさとマルシェ」では、緑のふるさと協力隊の経験を活かし、全国各地で生業をみつけ定住しているOBOGの活躍を紹介します。

第22期隊員として、宮崎県日之影町で活動をした山木さんからメッセージをいただきました。現在は、派遣先であった宮崎県日之影町に移住され、地元の「わら細工たくぼ」でわら細工職人として活躍されています。



①隊員時代の思い出エピソード

協力隊の活動から家に帰っていると、近所のおばあちゃんに声をかけられ夕飯のおかずのお裾分けをいただく。家に帰ってみると、玄関先に近所の農家さんから野菜のお裾分けが置いてある。
それまで友達や家族、職場の人以外と接することはほとんどなかった僕にとっては、当たり前のようで当たり前でない、なんでもない繋がりを感じることができる貴重な1年間でした。

②協力隊の一年と移住定住、今の仕事への繋がりについて

協力隊の1年間は自分のやってみたいことをやり、行ってみたいところに行き、会ってみたい人に会い、自由に活動させてもらいました。
活動先のひとつであった「わら細工たくぼ」には、初めて訪ねた7月から活動期間終了まで通い詰めました。仕事のお手伝いや仕事の話や思いを聞いているうちに日之影町やたくぼの仕事に段々と惹かれていき、活動を終えた翌年、移住を決断しました。

「わら細工たくぼ」では、田んぼでの米作りから自分たちで行い、採れたわらを用いて縁起物や日用品といった「わら細工」や地元の伝統的な「しめ縄」の制作を行っています。
一から十まで自分たちで手掛けられる清々しさに強く惹かれました。

10数年前までは、地元でしめ縄を作り、ほとんどが地元で飾られるものでしたが、ここ数年ではご縁が繋がり、県外や海外にまで工房で作ったものが飛び立つようになりました。
これからもわら細工職人の道を精進して歩んでいきたいと思います。

③お店の紹介 

「わら細工たくぼ」は地元の伝統的な「しめ縄」作りに加えて、その伝統技術を継承・発展させて縁起物や生活用具などの「わら細工」を制作しています。
わら細工をもう一度現代の暮らしに取り入れていただけるよう、材料であるわらの質にもこだわり、自分たちで稲作から制作までを一貫して手掛けています。
工房の周りに広がる急峻な棚田で様々な天候の変化にも対応しながら、いい材料を求めて日々田んぼに向き合っています。
自分たちが仕事を続けることで、美しい棚田の維持にも貢献できると考えてます。
※お店の紹介はこちらのInstagramのリンクをご参照ください。

④次の協力隊になるかもしれない "あなた" へ

緑のふるさと協力隊の1年間は人生の中でも貴重な時間だったと10年近く経った今でも深く思います。
ぜひご参加してみてください。

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