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序~恋人と話したこと~
私には恋人がいる。恋人とは、いろいろな話をしてきた。ジェンダーの話、フェミニズムの話、哲学や政治、歴史、文学、創作の話。最近では、タリバンやアフガニスタン、イスラム教の話もした。
恋人と話すことは、私にとって実りの多いことだ。恋人にとっても、私と話すことが実りになっていることを願う。
この実りを、忘却の彼方へ置いていくのではなくて、記録に残しておきたいと思った。今後、「恋人と話したことシリーズ
小田急線無差別刺傷事件~彼に恋人がいれば万事解決なのか?~
8月6日夜に小田急線で起きた事件は、多くの人が耳にしていると思う。
上記のリンクの報道によれば、容疑者の男性は「6年ほど前から幸せそうな女性を見ると殺してやりたいと思うようになった」と語っているらしい。さらに「男にチヤホヤされてそうな女性を殺してやりたい」「(重傷の女子学生が)勝ち組の典型にみえた」とも供述しているそうだ。
この男性のターゲットの選び方は、米国の「インセル」のターゲットの選び方
彼はなぜ信じなかったのか
印象に残っている男性がいる。
個人情報保護の観点から、どのような場所で、どのような経緯でそうなったのかは書けないが、さまざまな偶然が重なって、我々3人は熱いお茶を飲みながら雑談していた。我々3人は初対面で、「発達障害者である」という共通点を有していた。
3人はこんな顔ぶれだったーーどこか品のある細身のおば様と、丸みのあるボディに温厚そうな顔立ちの青年、それに、当時20代前半だった自分。
親から受けた女性差別②~女だからどうでもいい?~
私は中学時代も高校時代も一貫して文化部に所属していた。
体を動かすこと自体は好きだったが運動神経は悪く、スポーツなら何でもござれというタイプではなかったし、私の入学した中学校に、当時私が好きだったサッカーやフットサルを女子生徒が部活動としてプレイできる環境はなかった。もし女子サッカー部や女子フットサル部があったら、私の中学校生活はまた違ったものになっていたかもしれない。
とはいえ、中学で
親から受けた女性差別①~女だからムカつく?~
実家にいた頃、私はたびたび父親に怒鳴られていた。
怒鳴られていたのは私だけではない。父親はそのときの機嫌で子どもに八つ当たりすることがたびたびあり、私の弟2人も被害に遭っていた。姉弟3人のなかで父親からの風当たりが1番強いのは私で、弟からも「姉ちゃん大変だね」と同情されていた。
父親が八つ当たりで子どもに怒鳴るようになったのは、私が高校生の頃だ。よく覚えているのが、私が高校1年生のときの