「選択」
人生の中で、私たちはいったいどのくらい「選択」をするのでしょうか?
調べてみると、人は一日で9000回の「選択」をするのだそうです。
まさか!
でも、思い返してみれば…
今日起きた瞬間から、二度寝をするかしないか。
(よし、1回だけzzz)
服はスカートかズボンか。
(今日はワンピース!)
今日の飲み会に行くか行かないか。
(友達行くから行こうかな~)
なんて思えば、一日中「選択」をしていました。呼吸をするほど無意識的に一日何千という「選択」をしていたとは驚きです。
そんな「選択」を繰り返す毎日を20数年生きてさえ、私は「選択」をすることが大の苦手です。
大学受験のとき、一つ目の大きな「選択」の壁が立ちはだかりました。
自分が勉強したいこと、やりたいこと、将来仕事にしてみたいことがたくさんあって、センター試験すれすれまで悩みました。教育学部、工学部、農学部、経済学部、工学部、そして医学部にいたるまで。ほぼ全ての学部を本気で目指し、そして選択肢が学力のせいで削られないように、より選択肢を広げられる努力を惜しまず勉強しました。
結果的にはたくさんの挫折のあげく第一志望には行けず、別の大学へ入学しました。
そして、今。二つ目の大きな「選択」、大学卒業後の人生について悩んでいます。
今度は受験と違ってタイムリミットさえ自分で「選択」できてしまうから、無限に悩められそうです。公務員か、企業か、大学院か、はたまた全然違う道か。
そんなに複雑に考えないで流れに身を任せればいいと周りの人からは言われてしまうけれど、
私は一度きりしかない、自分のかけがえのない人生の道を「選択」すると考えてしまって、どうしても決断を下すことができなくなってしまいます。
自分にとって幸せって、生きがいになることって、働くってどういうことだろう、人生って。そんなことを考えながら毎日を送る20歳。
哲学チックな疑問に対する答えはいつ見つけられるかわからなくて、このわけのわからない悩みに頭が爆発してしまいそうになるけど、この時間はきっと私の人生をより良い方向へ導いてくれると信じたい。
高校3年生のとき、泣きながら両親と話し合って、担任と口論して、思春期真っ只中にもがいてもがいて、なんとか選んだあの「選択」のおかげで、今の私は人生最高に幸せなのです。
挫折はあったけど、ここにきて、いろんな場所を見て、いろんなことを経験して、いろんな人に出会って、私はあの時の「選択」を後悔したことはありません。
今のもがきがきっと、将来の私に今より人生最高の幸せを届けてくれるように、いっぱい悩んで、いろんな人と話して、もっと多くのことを経験して、また失敗してもいい。
あ~あれで良かったんだ と思える私なりの「選択」を見つけたい。