むかしの木柄杓~平家の里にて~
日光市湯西川温泉の程近くにある湯西川平家の里に行ってきました。
立派な冠木門をくぐると、そこは確かに平家の里でした。
緑が写るせせらぎと綺麗に美しい茅葺の家々。葺き替えしたばかりのような整然とした屋根もあれば、コケや雑草が生えて郷愁を思わせるような屋根もあり、カメラのシャッターを押す手が止まりませんでした。
しかしなんといっても素晴らしかったのは民俗資料の展示です!
顕彰碑によると、第五代栗山村長斎藤嬉美男氏が自身の資産を投じ土地を買収。昭和57年から四年の歳月をかけ昭和60年6月6日開村。
国内初、山口県の赤間神宮の分祠がなされたそうです。
昭和50年代から村民と共に作り上げた村のための村だったのですね。
それも納得、民俗資料館でも見られないほどの資料数や解説でした。
木柄杓づくり
柄杓と言えば思い浮かべるのは手水舎に置いてあるような竹の柄杓ですよね。ですがここで生産されていたのは「木柄杓」。湯西川地方に伝わる製法なんだそうです。
柄にアールがついているものがオイラン杓子、それがないのがナミ杓子?のようです。ここに飾られているのはナミ杓子なのでしょうか?現在は生産されていないそうです。
こんなに浅い杓子何に使ったんだろう?お粥か鍋にでも使ったのかな
ということですが用例は既知のとおり。後々手持ちの民俗資料で調べてみようと思います。
此方のサイトでは専門家へのインタビューが掲載されていますが、こちらも竹の柄杓であり、木柄杓についての言及はありませんでした。
製法については、福島県の奥会津にて同様の製法をつかった木椀の展示・解説がありましたので、そこで比較して投稿しようと思います。
民俗資料の数々
木柄杓についてはいったん置いておいて、とにかく、民俗資料の数々。
これまた後々投稿する予定の会津の前沢曲がり屋交流館のような細かい民俗資料の数々。
その一つ一つに解説書きが付され、大人でもほぉ~となるような展示でした。
今回はこの辺にして、次回福島県奥会津と比較しながら勉強していきます。