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6/25 あなたのおかげで

「もう、ほんとに、君は危ないんだから」

主人に言われた。


彼からみると、わたしは周りを全然見ていないらしく、街中でよく人にぶつかりそうになっているらしい。

これは昔からお付き合いしている人によく言われる。

妹にもよく怒られた。


もっとちゃんとしなよ、よそ見しちゃダメだよ。どうしてそうなの? 


よそ見なんてしてないし、一生懸命生きてるし、できる限り状況把握もするようにしているんだけどナ。でも確かに、街ではよく人とぶつかるし、モノにも身体の一部をぶつけて、痛い思いをすることがある。


それでも、ちゃんと生きてるんだけどナ。


元気のいいときにいわれても、そうだよね、と返せるけど、ちょっと忙しかったり、元気がなかったりするときにそういうことを言われると、落ち込んじゃう。


たぶん、物理的に視野が狭いんじゃないかと。運動で動体視力を鍛えたらいいよと昔の恋人の勧めでキャッチボールやバドミントンなどを習慣にしたことがあるけど、さして変わらなかった。ピラティスは何がいいかって、動くスペースが決まっているところ。マシンの上では、自由度はあるけれど、大きくはみ出ることがない。使い方さえ間違えなければ、人を傷つけることもない。ところで発達障害傾向がある人は、物理的に視野が狭いと認識されている。「わたしは所々発達障害っぽいんだよ」と人に言うと、いつも「そうかな?」と言われるけれど、自分には注意欠陥障害傾向は大いにあることを自覚しているし、同じ話を何度聞いても覚えないとか、気が散りやすいとか、そう言う気質は本当に子供の頃から変わらないし、もう治らないことがよくわかった。


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