逢坂みずき歌集『昇華』
逢坂みずきさんの歌集『昇華』読了。主体は地元を離れて進学・就職した後、実家に戻って家業を手伝う生活を送っているのですが、地縁・血縁社会である地元の価値観に強い違和感を抱きながらも家族を嫌いにはなれない葛藤を感じました。一方、主体の恋愛や性愛に対する拒絶感の強さも印象的でした。
逢坂みずきさんの歌集『昇華』の中には「結婚はしたいけど恋愛はしたくない」「生きづらさにリスロマンティックと名が付いた」というような内容の短歌が随所にあり、血縁によって一族を維持することを求められる社会で