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①時間目「畜産ってなあに?」(019/036)
はーい、席について~
①時間目の授業始めるぞー
日直誰だ~
はーい。大西でーす。
気をつけ、礼。
よろしくお願いしまーす。
と?
いうことで今週から夏の特別授業企画、
「#ラジオで自由研究」
が始まりました。
授業予定はこちら⇩
授業の注意事項はこちら⇩
教室はラジオです!!
(なんか新しい猫がいるのは気のせいか…ww)
遅刻(お聴き逃し)の場合は、ラジコまたはnoteから自習できます。
全部聴いて、番組に研究発表 or 感想をお待ちしております。
ステッカー、フルセットでプレゼントしちゃう(。-_-。)
では、今週の復習!!
①畜産という言葉の意味
まずは「畜産」という言葉の意味ですが。
畜って?
畜・・・鳥や獣。特に家畜となっている禽獣。(全訳漢辞海第四版)
「畜産」と「家畜」はほとんど同じような意味で、「その生殖がヒトの管理のもとにある動物という定義がされています。」(最新畜産ハンドブック第4刷)
「禽獣(きんじゅう)」という聞き慣れない言葉が出てきましたが、
禽って?
禽・・・古くは獣、のちに、鳥と獣との総称。鳥類、とり。(全訳漢辞海第四版)
「家禽(かきん)」という言葉もありますが、現在では鳥のことを中心に表す言葉です。
シチメンチョウは家禽になります。
ぼくも家禽に属したい…
という言葉の意味に続き、
②「畜産の歴史」を紹介します。
畜産、家畜の歴史は、遺跡から発掘された骨の分析から推測されており、最初に家畜化された動物はイヌ(オオカミ)であり、紀元前1万~1万5000年前後にユーラシア大陸で発見されています。
日本へは縄文時代に伝わったと考えらています。
その後、ウシ、ブタ、ニワトリなどヒトと馴染みの深い動物が徐々に家畜化された。(それぞれの詳細は紙幅に限りがあるので今回は割愛…)
どのようにして家畜化されたかという点においては、経路があると考えられています。
●動物からの働きかけ
野生動物がヒトの食べ残しなどを求めヒトの領域へ。少しずつ接触が増え、それまでは野生動物に無関心だったヒトがその存在に興味を持ち共存生活が始まった。
●狩猟対象であった野生動物の家畜化
ヒツジ、ヤギ、ウシなどがこの経路から家畜化している。最初は野生を捕獲していたが、その後ヒトが繁殖を行ったことで共存が始まった。家畜化の歴史としては、ウシよりもヒツジ、ヤギの方が先にヒトと共存している。
ヒトと家畜という形で共存している動物は、ヒトとの従順性が高いものが優先的に選ばれてきた歴史があり、現在の家畜化されている動物は選別され、ヒトの共存に順応してくれているのであろうと思う。
ヒトと仲が良かった動物が家畜化されたのか( ̄▽ ̄)
と感慨深いものがある。
ちなみに、シチメンチョウは、
紀元初期のマヤ遺跡(放送でインカと言ってしまった…。スミマセン)からシチメンチョウの資料が発見されています。
③世界の畜産動物
ここまで畜産の歴史に触れてきました。
と、いっても、ほんの、ほんの導入部分です。
来週もう少し掘り下げたいと思います。
さて、今週の最後は、世界の畜産動物について少しだけ。
現在の世界は98%がヒトと食用動物(畜産動物、水産動物などすべて含む)、2%野生動物。
1万年前は、99%が野生生物。
ヒトの進化、成長、努力によって世界が変化していますね。
産業革命と同じように、畜産革命も起こっています。
今は畜産革命という言葉だけ頭に残しておいてください…
放送で少しご紹介した数字はこちら⇩
世界の畜産物は、(代表的なところだけ)
ウシ 14億頭
ブタ 9億頭
ニワトリ 500億羽
シチメンチョウ 5~6億羽(いまいち文献がなく、、推定)
ヒト 77億人
日本は、
ウシ 406万頭
ブタ 968万頭
ニワトリ 2億羽
シチメンチョウ 3000羽
ヒト 1億2400万人
ちなみに、、各地域の人口。
東京都 1400万人
大阪府 880万人
高知県 69万人
高知市 32万人
中土佐町 6500人
世田谷区 92万人
畜産動物や人口を数字で見るといかがでしょうか。
個人的には考えることがとても多く、定期的に数字を確認するようにしています。(数字が苦手で大変ですが…)
終盤で「タンパク質クライシス」というお話をしましたが、今後、世界人類に対して、動物などから得られるタンパク質の需要と供給のバランスが崩れ始めれると言われています。
タンパク質クライシスについては、この特別授業を通して、皆さんと時間を共有できればと考えており、今月の最重要キーワードです。
ぜひ覚えておいてください(。-_-。)
ということで、少し脱線気味で、、、スミマセン。
ラジオで授業!!
新感覚でとても良い緊張感でした。
生徒の皆さまのお顔が見えないのが、何よりも恐怖感www
来週の②時間目もよろしくお願いいたします!!
放送中の脱線トークでお話した「みなかた くまぐす」さん。
「南方 熊楠」という知の巨人と言われている人物です。
詳しくはこちらを。
本日の授業の参考文献。
・最新畜産ハンドブック(講談社)
・おもしろい!日本の畜産はいま(ミネルヴァ書房)
・いのちへの礼儀(筑摩書房)
・現代思想からの動物論(人文書院)
・図説世界史を変えた50の動物(原書房)
・タンパク質クライシスと気候変動問題を“おいしく”解消する植物性代替肉(三井住友フィナンシャルグループ)
今週の生徒メモ。
あの短時間で進行しながら、質問に応えながら、このメモ( ̄▽ ̄)
この人、メモ魔っす。
圧巻。
See you next Turkey!!