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大学のワークスタディーで

植樹した木のお世話をしている。

木を彫って作品をつくっている時、

いまここにある丸太は

どんなふうに生えてたんだろうと

しばしば気になって

ワークスタディーにも参加することにした。

今日は植樹してから半年程のまだ低い植物たちのゾーンで

雑草を抜く仕事を2時間。

暑かったなあ。

でも最高な時間だった。

余計なことは何も考えていない、

抜く雑草と、育てる植物を判断し、

虫も種も土も気にせず、抜いた雑草の山をつくり、

まだ細く低い木々を愛でる。

たまに道の向かいで美術館の守衛をするおじさんが

「精が出るね」 「今日は暑いね」

などと労ってくれる。

1人でそんな時間を過ごし

とても気持ちがよかった。

今度は水筒と、種が付きにくいような軍手と

ハサミを用意しよう。

草取り仕事の後

アトリエに戻ってまた木を彫った。

赤ちゃんみたいな木々を愛でた後に

直径70cm以上ある巨木をさわると

立派なものだなと感動する。

この巨木には うろ があって、

彫っていたら、

茶色くなって

スカスカのボロボロになっている部分が出てきた。

ああ、ダメな部分がある、

困ったなとも思えるし、

そういう時期がこの木の一生の中に

あったんだなーと思うと

厄介でもないな。

彫っていて、木目で割れてしまったり

刃を入れると水が出てきたり、

切られた丸太も息をしていて

ゾゾゾッとするけど

毎日どんどん惹かれる。


木のそういうところが堪らない。


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