「新耐震基準」と「住宅の寿命」
こんにちは。13:06頃の地震でメンタルが落ちている「片耳の歌う防災士ゴリィ」こと後藤智之です。仙台市青葉区は震度2で、地震の揺れ自体はたいしたことないんですが、最近メンタルが落ちやすくなっています。
そんな中、「そういえば住宅の寿命ってどれくらいなんだろう?」と思い今回の記事を書きます。
1981年以降の建築物は「新耐震基準」
1978年の宮城県沖地震を機に「耐震基準」(建物が地震に耐えられる能力の基準のこと)が厳しくなり、1981年以降は「厳しくなった基準」で建築されています。
なので、1981年以降の建物は「新耐震基準」、それ以前が「旧耐震基準」の建物とされ、「旧耐震基準」の建物は「震度5強」クラスでも倒壊したりする場合があります(気象庁資料より)。
ところで、今は2021年。「新耐震基準」で建てられた家も早いものでは「築40年」を迎えるんですね。ちなみに、ウチの実家は1984年築なので今年で36年です。どうでもいい話・・・いやあとでちゃんと出てきます(笑)。
建物の「寿命」は40年!?
では、「建物の寿命」ってそもそもどれくらいなのか、と思ってググってみました。とある住宅メーカーによると・・・
・木造住宅・鉄骨造の建物:40年
・鉄筋コンクリートの建物:40年~90年(幅がありますねw)
なんだそうです。あくまで、その住宅メーカーでの表記なので、参考程度に考えてください。
それでも、「新耐震基準」の建物でも「寿命」が来はじめている、というのは興味深い話です。
大改造!劇的ビフォーアフターって番組
10年くらい前に放送していた、「なんということでしょう!」でおなじみ、リフォームの「匠」が予算内で素敵なお宅にリフォームするという番組。
あの番組でよくあったのが、「白アリ」や湿気による「木材の腐食」などで「耐震性」が極端に落ちていて「匠」が困るシーン。「地震が来たら倒れてもおかしくなかった」という事例は数多くありました。
あの番組でリフォームしていたのは、放送時期を考えるといずれも「旧耐震」のお宅がほとんどだったと思いますが、あれから10年、「新耐震」のお宅でも同じようなことが起きているかもしれないのかな、なんて思ったりしています。
「揺れ疲れ」
東日本大震災をはじめ大きな被害が出た地震の多くは、強い揺れに何度も襲われています。特に、東日本大震災のあった東北地方、2度の震度7の地震にあった熊本地方などが当てはまると思います。
地震により強い揺れに何度も襲われると、建物が傷みます。そうすると、「耐震性」が下がってしまっている可能性も考えられます。これを「揺れ疲れ」なんて言ったりします。
ちなみに、先に紹介したウチの実家、ちょっとだけ傾いてます(笑)。角度にすると1度かな。東日本大震災の後の最大余震でそうなったらしんですよね。ちなみに「半壊」判定だったそうです。
一度、母親に「建て替え」を勧めたんですよね。そしたら、すごい剣幕で怒られて。「私が死んでからにして!」と。亡くなった父親と汗水たらした結果の我が家ですから、そりゃそうですよね。ちょっと申し訳ないことを言っちゃったかな、と思っています。ただ、耐震性は確実に落ちているはずです。
余談ですが、うちの母親は僕が原付バイクに乗るのも反対(乗ってますがね)、車に乗るのも反対(仕事で16年乗り続けましたが無事故無違反でしたけどね)、普通二輪を取ろうとしたらそれも反対(コッソリ取りますけどね)、全部「私が死んでからにして!」です(笑)。
まとめ
「新耐震基準」の建物が建てられ始めて40年、「新耐震基準の家だから大丈夫」といえる時代はそろそろ終わりに来ているんじゃないかな、なんて思っています。科学的な根拠は何もないんですけどね(笑)。
まあ、そこは「防災随筆」ってことで。
「住宅の寿命が40年」という「説」があるのは事実なので、説は是非検証してもらえるといいですよね。「水曜日のダウンタウン」じゃないですが(あ、僕はその番組ちゃんと見たことないですw)。
そんなわけで、今回も最後までご覧くださいましてありがとうございました。
轟RADIO「トドろき防災」"防災随筆"第2回