深層心理と行動との関係の考察
こんにちは。ゴリィです。オルゴールアーティスト、防災士、カラーセラピスト等々色々やっているがどっか間の抜けている身体・精神障害者です。
活動ブランド「轟RADIO」のウェブサイトです。
さて、今回は少し哲学的?な話をしたいと思います。深層心理が行動にどのような影響を与えるか、というテーマでお話しします。
「トラウマ」と「精神疾患」の関係
僕には幼少期の「トラウマ」が2つあります。
①1978年の宮城県沖地震
②小学校時代の教師からの虐待・中学までのいじめ
※「左手の奇形」は自体は精神的な問題ではあるが解消。ただし②の原因
①のような1回のトラウマは「PTSD」に、②のような繰り返し受けたことによるトラウマは「複雑性PTSD」になりやすく、さらにそれが「双極性障害」(躁うつ病)の要因になり得ます。この場合、病名としては「双極性障害」が優先されます。
(ここはさまざまな精神科の専門医の記事等を総合したもの)
このような「トラウマ」は両親をはじめとした周囲の大人が愛情を注ぐことで「病的なもの」にはつながらないそうです。しかし、愛情が足りない場合は気持ちの「波」の振幅が増すため、「双極性障害」になりやすいそうです。
(これは先月から僕の精神科の主治医になった医師の話)
精神疾患云々の話は今回はオマケですが、これをご覧のあなたが親という立場だったり、子どもに接する機会が多い職業などになる場合は、「肝に銘じていただきたい知識」です。
「トラウマ」からつながる「轟RADIO」の活動
さて、現在僕は「防災士」として防災を普及する活動をし、「メンタルヘルス(とカラーセラピー)」と「オルゴールアーティスト」として誰かの心を癒す、ということをやっています。
はじめた理由は別のものでした。「防災士」は正社員時代のさまざまな経験から、「分かりやすく防災を多くの方に届け、簡単でもいいから実践してもらえたら」という思い、「(カラーセラピーを含む)メンタルヘルス」は自殺未遂をした経験から、「同じ思いをしてほしくない、自殺者をひとりでも減らしたい」という思いからでした。
現在活動している「オルゴールアーティスト」も「こころの癒し」に繋がりますね。実はこれに関してはあまり理由はないんですよ(笑)。
しかしながら、よく考えると見事に「トラウマ」に一致します。「防災士」は「宮城県沖地震」のトラウマ、「メンタルヘルス」や「オルゴールアーティスト」については「虐待・いじめ」のトラウマに繋がります。
「トラウマ」と「深層心理」
僕に限らず「トラウマ」はそれに関連する時期の記憶もすべて含めてこころの奥底(深層心理の部分)に沈めて影響を受けないようにして、日常生活を送ろうとします。実際、僕もそうして普段は意識しないようにしてきました。
ただし、「深層心理」は「無意識」のうちに「こころ」(意識できる心理)を動かし、それが「思考」に反映され「行動」に移します。
例えば、「こういう音楽が好き」という「深層心理」は「こころ」で「このアーティストが好き」となり、「こころ」の中で「ライブに行きたい」という気持ちが高まり、お金との相談や時間との相談を「思考」し、「ライブに行く」という行動に移す、なんて具合です。
例えば、僕は「岩船ひろき」というインディーズアーティストを応援していますが、じゃあ彼の音楽性のどこが好きか、と聞かれると案外答えに困ったりします(答えられなくはないですが、的を得ているかは自信がない)。
僕の場合は、「トラウマ」という「顕在化しやすいもの」を無理やりこころの奥に沈めているので、割と説明しやすいです。それは、先に述べた通りで、「防災をわかりやすく紹介したい」の裏の「防災講演はたいがい何言ってるか分からない」に問題意識を感じることもなかったです。「自殺者を減らしたい」も過去記事では「自殺するかどうかを決めるのは最後はあなた次第」なんてのも書いています。
だから、真のつながりは前述の通り、「トラウマ」から発しているものなのです。
「トラウマ」の顕在化
昨年あたりから、おかしくなっています。特にここ最近は「防災」には頭が回らず、色の感受性が失われ、メンタルヘルスも語る状況にありません。オルゴールアレンジの出来も一時期悪くなりました。
「深層心理」に沈めた「トラウマ」は「トリガー」によって時々揺さぶられ、顕在化(はっきりと分かるこころの表面に出てきてしまう)します。僕の場合、以下の通りです。
①「地震」は文字通り大きな地震
②「虐待・いじめ」は虐待、誹謗中傷、嫌がらせ、継続的に受ける否定的な扱い
がそれぞれ「トリガー」となります。
「東日本大震災」では、「震災」という自分が生まれ育って目にしてきた場所での状況の変化(=①)に加え、クソアホな部署からこき使われたこと(=②)が原因で、精神疾患がゆっくり滑りし、3年かけて自殺未遂にいたり、結果正社員ではなくなりました(契約社員で再雇用してもらったのでそれは済んだ話)。
昨年から今年にかけても、両方に起こりました。②は訪問介護の不誠実な対応に4年間我慢した蓄積に耐えきれなくなったこと、①は昨年の福島沖・宮城沖の地震、今年の福島沖の地震がそれぞれ「トリガー」になっています。
このように、「トラウマ」は「トリガー」で顕在化してしまうのです。
「トラウマ顕在化」と「行動」の関係
「トラウマ」に限らず「深層心理」が揺さぶられると「こころ」も揺さぶられます。音楽を聴いて感動するのもこのひとつで、これは健全な形。
逆に「トラウマ」が揺さぶられると「こころ」が不穏な状態になります。「こころ」が不穏な状況では「思考」も乱れ、行動が停止したり異常になってしまいます。
「行動」は「こころ」が動かす「衝動的なもの」もありますが、今回で言う「僕の行動を止めている」ものは「思考」です。逆に「衝動的なもの」は増えているかもしれません。
つまり、「トラウマ」が何かの原因で揺さぶられると、「こころ」が揺さぶられ不穏になり、「思考」も影響を受ける結果、「こころ」が指令する「衝動的行動」が増え、「思考」が指令する「行動」は完全に停止してしまうかパフォーマンスが落ちるのです。
これは僕に限らず、一般的な話だと考えています。「トラウマ」がない人は「深層心理に沈んでいる何か」だと思われます(「深層心理」はトラウマのように顕在化しない限り分からないので「何が」はそういった機会がない限り分かりづらいです)。
「オルゴール制作」だけ続いているのは?
さて、現在のところ「オルゴール制作」は続いています。先日は「オルゴール専門YouTubeチャンネル」を開設し、オルゴールアレンジ・オルゴール曲の動画を掲載する専門チャンネルを作りました。で、質も戻りましたし、むしろ今のほうがいいようです(再生数を見る限り)。
では、オルゴールが続いている理由はなんでしょう。
これは、僕の深層心理に「音楽に関する何か」が沈んでいて、それが揺らいでないからだと考えます。「トラウマ」ではないのであくまで「潜在的」なもので何かは分かりませんが、その「潜在的な心理」が「オルゴール制作」へつながるもう一本の線になり、揺らがないように支えていると考えられます。
このように、ひとつの「こころ」に対し「複数の深層心理」が紐づいていることはよくあると思われます。人間の「こころ」って複雑ですから。今回の場合、「こころの健康」の線より「音楽の何か」の線のほうが太くて丈夫にできてるので、揺さぶられるのを抑える効果を発揮していると考えられます。
「トラウマ」の同時出現
僕のように「複数のトラウマ」を持っていたり、ひとつのトラウマでも「記憶にあることが複数」出ている場合、それらが「芋づる式」で出てくることがあります(これは学会の論文で証明されていることみたいです)。
僕の経験上、「トラウマ」が複数「こころの表面」に浮いている状態だと、どれかひとつのトリガーが起きた場合、「浮いているトラウマの影響を全部」を強くしてしまう傾向があります。これは正直厄介です。
まとめ:「トラウマ」は「再度沈めるもの」
「トラウマ」を抱えてしまうのは辛いですよね。僕がそうですから。もし、ご覧のあなたがご自分の「トラウマ」を「消したい」と思っている場合、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
「このトラウマがあったから、」に何か続くものはありませんか?
例えば僕の場合、「地震のトラウマがあったから、防災士になった」という続け方ができます。「トラウマ」そのものは「辛くてなくしたいもの」ですが、それもあなたを構成するひとつになっているのです。良くも悪くも。
なので、「トラウマ」は「消す」というよりも「再度こころの奥底に沈めるもの」だと僕は考えます。なかなか難しいですが、こころが少しでも鎮まってくれば、いずれ沈んでいくものだと思われます。
やりたいとやできることはやりつつ、できないことはしない「静養」と、「こころのリラクゼーション」で少しでも早く「トラウマ」が沈んでくれるのを待ちましょう。
今回はリラクゼーションの一環として前述の「岩船ひろき」の「奇形蝶」のオルゴールバージョンを紹介します。気になる方は最後に実際の歌の動画にリンクがありますのでそちらも聴いてみてください。
それでは、最後までご覧くださいましてありがとうございました。
「こころいろ」では「メンタルヘルスのお役立ち情報」や「こころの健康」に関する連載(今回のようなもの)、「色をこころの健康に役立てる方法」などを紹介しています。またオルゴールサイトへも直接リンクしています。
是非、覗いてみてください。
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