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99%が正しいと思っていることがそうではなかったりする話
こんばんは。ゴリィです。今「新型コロナウイルス」のホットスポットになりつつある宮城、仙台を拠点に、オルゴールアレンジ職人をしたり、防災士をしたり、カラーセラピストをしたり、クイズサイトの運営をしたりしています。
ホント、宮城の新型コロナウイルスの異常な増え方はなんなんでしょうね。特定の場所で集団感染というわけでもないみたいですし(個人的にわざわざ「クラスター」と横文字にして分かりづらくするのは好みではありません)。
さて、今日は「みんなが正しいと思っていることが正しいとは限らない」という話をしてみます。
ところで「ゴリィ」の名の由来は知ってますか?
本名は隠していませんので別に出してもいいのですが(笑)、種明かしの時にしますね。
【問題】「ゴリィ」という名乗りの由来はどこからきているのでしょう?
さぁ、みんなで考えよう!(懐かしい)
♪(シンキングタイムBGM)
皆さんの答をいっせいにどうぞ!
はい、ここまで「クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!」の流れで来ましたが、恐らく多くの人は「ゴリラ」だと答えると思います。
僕の関係するTwitterアカウントの延べフォロワー数は2500人くらいいますが、フォロワーさん全員に答えてもらったとしたら、99%の人が「ゴリラ」と答えると思います。
実際、仲良くなった人に聞いてみたら、「ゴリラでしょ?」以外の答は返ってきたことがありません。
では、正解発表です。
社会人になって1年目のあるとき、パチンコでいうところの「確率変動」に入ったかのようにアホみたいに営業成績が良かった時期がありました。
当時の会社は3ヶ月の営業成績のアベレージとか他の役職になっている人数等に応じて役職が付けられます。
そんなわけで、僕は「サブリーダー」という役職が付くことになりました。別にやることは何も変わらないんですけどね(笑)。「サブリーダー」は長いので、「リーダー」と略されます。
先輩社員:「後藤君は」今日から「後藤リーダー」になるんだね。じゃあ、略して「ゴリィ」ってどう?
友人たち:いいですね(笑)
これが、正しいところです。
【正解】「後藤リーダー」を略した
ね。
みんな、僕の容姿とかから「ゴリラ」だ、って思ってたと思いますが、実は違うんです。ただ、僕自身「ゴリィは容姿的にはゴリラだよね」というのをネタにしているので、容姿から判断されるのは嫌だ、とかそういうことを言いたいのではないんです。
「正しい」はひっくり返る
我々の年代では、鎌倉幕府の成立年は「1192年」と教えられてきました。今の教科書では、「1185年」になっているそうです。
調べると、僕らの当時から「1185年説」「1192年説」「1221年説」と「諸説ある」中で僕らの時は「1192年」、今は「1185年」と教えられているようです。「1185年から段階的に幕府が形成された」という説明が採用されているみたいですね。
僕らの当時、「1185年」と解答したり、今の子どもたちが「1192年」と解答すると解答欄には「バツ」が付きます。
調べれば、このようなことは山のように出てくると思います。新たな知見の獲得、そして学説の争い?で誰の説が有力な勢力になるか、そんなことで「正しい」はいとも簡単にひっくり返ってしまうのです。
なので、どうでもいい話僕が「ゴリィの由来はゴリラです」って言いきれば皆さん正解おめでとうございます、になります(笑)。例えが極端ですが、正しいことってこれくらい簡単にひっくり返るのです。
「コロナ禍」は正しいがひっくり返りまくる時代
今、私たちが直面している「コロナ禍」。
今まで当たり前だったことがそうでない時代が実はすでにやってきています。人とは距離を取れ、食事中もマスクを着けろ(マスク会食)、会社には通勤するな、体調が悪ければ休め、飲食はお持ち帰り、等々。
もともと、ITやらAIやらロボットやらでこれからの社会は加速度的に変化する、と言われてきました。それが「コロナ禍」でさらに加速度を増して変化していくように思っています。
僕はインディーズアーティストのライブを見に行くのが大好きなので、そんな風にはなってほしくないのですが、アーティストのライブはリモートで楽しむのが当たり前、なんてことになってしまうかもしれません。
今は、「正しい」が何か分からずみんなが「何が正しいのか手探りしている状態」だと思っています。今、正しいように見えても、それが1年後、5年後でも正しいかどうか分からないからです。
「知っている」ことより「考え抜く」こと
そんなわけで、「知っていること」の価値は下がりつつあると思っています。そりゃ「知識が豊富」であることに越したことがないのはその通りだと思います。
ただ、それ以上に「今見えていること」や「自分で引き出した情報」に「自分の知識」を加えた「総合力」で「考え抜く力」のほうが大切だと考えています。
これは、それこそ「クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!」みたいな昭和末期から平成初期にかけてあったクイズ番組のスタイルです。
この番組の例でいくと司会の逸見さんとパネラーの皆さんの掛け合いでヒントを聞き出す(なんだったら逸見さんがぽろっと正解を言っちゃう)という「コミュニケーション力」が「自分で引き出せる情報量」になると思っています。
「轟RADIO」のクイズ番組がこのスタイルな理由
「轟RADIO」は「生きることが、価値。」をキャッチフレーズにいろいろしています。その中に「街かどクイズ・ウキウキストリート」「新装開店!ウキウキストリート」というクイズ企画があります。
いずれも前出の「SHOW by ショーバイ!!」オマージュです。
司会(ゴリィ)と解答者が「掲示板」を介して「ヒントを聞き出しながら」、出題文にも隠れているヒントを探し当て、1週間考え抜いて正解にたどり着くという「とても手間のかかること」をしています(これは開催側も参加者側も)。
だから、点数(ボーサイマネー:防災クイズがあるから)が0は当たり前の難易度の高い「番組」です。
今のテレビのクイズ番組は「答えられて当たり前」なので、当然こんな手の込んだスタイルの企画はウケないので、参加者は少ないです(笑)。
逆に30人とか参加されても大変なので(笑)、多くても18名まで。
だんだんタイトルからかけ離れていく記事になってしまいましたが、結局「何が正しいか」は「時代の状況」が決めること。なので「知識」の「正しい」は簡単にひっくり返ってしまうのです(「知識」があるに越したことはないですよ)。
変わらないものがあります。「誠実さ」「可能性」「美しさ」「豊かさ」等、人として持っておきたい「信念」のようなもの。これを具体的なモノや行動に置きかえると時代で移ろいはありますが、人間として追求したいことに変わりはないと思います。
もし、99%が不正解になってしまうような「正解」の連続に翻弄されてしまうようであれば、自分なりに「誠実さ」「可能性」「美しさ」「豊かさ」といってもの(どれかひとつでも)を「芯」に持ち、そこから自分なりの「正解」を作っていくのもこころの安定につながるのかもしれません。
(木漏れ日散歩道:第15回)
最後に、今日の1曲を。