背もたれに身体を預けながら、ゆったりと。

僕が音楽と出会うのは、「ラジオを通じて」という機会が多い。
今回紹介する『NEW』も、そうして偶然出会った曲の１つだ。

僕の大好きなバンドがやっているラジオで、毎回メンバーが1曲持ってきて曲の良さを語るコーナーがあるのだが、その際に紹介されていたのが蓮沼執太フィルのアルバム『アントロポセン』だった。

楽器がたくさん入っていて、それらが気持ちよく鳴り合っている曲がとても好みな僕にとって、この『NEW』はまさにドンピシャの曲。

総勢16名で構成されるこの曲は、どこでどの楽器が鳴っているかを感じながら聴くととても楽しい。できたら良いイヤホンやヘッドホンで聴いて欲しい。

「あ、今スティールパンが左側で鳴ってる」

「マリンバの音が聴こえてきた」

などなど、聴く度に楽しい音を発見できるはず。

ゆったりしながら聴けば、フィルの皆さんが自分を囲って音を奏でている想像にも浸れる。
心地の良い、不思議な浮遊感を持っている曲なので、リラックスしながら聴くのが良いかも。

背もたれに身を預けながら、お楽しみあれ。