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なぜ、デュシャンだったのか? #2

Q. 1910年代半ば、第一次世界大戦中のヨーロッパやアメリカで起きた伝統的な芸術様式に反対したり、既存の価値観を否定する芸術思想をなんというか。





A.ダダイズム

この言葉はフランスの詩人トリスタンツァラによって作られた。作られた、というと理性的に聞こえてしまう。辞書から適当に選んだ言葉が「ダダ」であったという説もある。ダダイズムの発生は第一次世界大戦に対する抵抗やそれによってもたらされた虚無が大きな引き金となった。『理性の破壊』と『反芸術』を根底思想にもっている。実質的な始まりは1916年スイスのチューリヒにある「キャバレー・ヴォルテール」世界中から集まってきた芸術家たちがツァラの反理性・反芸術的なパフォーマンスに大きな影響を受ける。ダダイズムは同時期多発的に世界に広まった。そこには複雑な歴史的背景があるのだろう。ダダイストは何を芸術と認識し、破壊の対象としたのか。何に苦しめられていたのか。美術史に造詣が深い方がいらっしゃれば、是非ともお聞かせ頂きたい。ありがとう。



反芸術的な芸術に、終わりはあるのか?



ダダイストにとっての『理性の塊』は政府や中流階級。
破壊すべきものだと考えられた。

ダダイズムの舞台となった国の多くは第一次世界大戦の参加国であるという。

【ダダの舞台となった主要な都市】
・ニューヨーク
・ベルリン
・パリ
・ロシア
・オーストリア

日本にも影響を与えた。例:中原中也

【ダダイズムの芸術家】
・マルセルデュシャン
・トリスタンツァラ
・サルバドールダリ
・ジャンアルプ
・マンレイ

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