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ミダス財団支援事業紹介②海外事業

こんにちは、ミダス財団です。
今日は、当財団が取り組む海外での支援事業について紹介します。


ミダス財団の海外事業とは

2019年のミダス財団設立直後から、東南アジア・南アジアの貧困地域における小学校の建設および周辺地域での井戸の建設事業に取り組んでいます。
ミダス財団にとって初めての学校建設は、ベトナム北部のSon La省でのNa Khoang小学校建て替え事業でした。
これを皮切りに、2025年2月現在、ベトナムで小学校4校、カンボジアおよびラオスでも小学校を1校ずつ完成させています。
さらに、2024年にはブータンで孤児院を建設しました。

こちらに、ベトナムのNa Khoang小学校の様子を撮影した3分ほどの動画を掲載します。
財団が建設した小学校で学ぶ子どもたちの様子を知ることができますので、是非ご覧ください。

なぜベトナムからなのか、なぜ小学校建設なのか

ミダス財団の海外での社会貢献活動に関心を持ってくださった方々からは、「どうしてベトナムだったのですか」「どうして小学校の建設なのですか」というご質問をいただくことがあります。

ベトナムから着手した理由は、シンプルに以下の2点です。
・ミダス財団の吉村代表が株式会社エアトリで代表取締役社長を務めていた2011年にグループ会社をベトナムで立ち上げ、ベトナム山間部における貧困地域の現状を耳にする機会が多くあったこと
・ミダス財団理事の1人がベトナム人起業家であるチャン・バン・ミン氏であったこと

海外の、特に貧困地域において、本当に現地の方々の役に立つ教育施設を整備するためには、現地の知見やネットワークが不可欠です。
ミンさんは、学校建設にあたり視察のため何度も現地に足を運び、地域の貧困状態や既存の小学校校舎の老朽化度合い等を調査しました。
地域の実情を全て知った上で建設に着手し、地元の建設業者との交渉をはじめとする全ての実務作業をミンさんをはじめとする財団職員が行い、建設を実現させました。

ミンさんのパーパス・ビジョンが垣間見えるインタビューも、ぜひご一読ください。

小学校の建設から始めた理由も極めてシンプルで、「学問があれば貧困から抜け出せる」と考えたからです。
貧困の連鎖を断ち切り、世界中の人々が人生の選択を自ら決定できる社会を目指すこと。
財団の保有する資本が最もインパクトを生み出す領域に取り組むことが、私たちの役割だと考えています。

さらに小学校の建設は、学校に通う生徒たちのみならず、地域全体にとって大きな意義があります。
たとえば前述のNa Khoang小学校完成後は、村の新しいシンボルともいえる学校ができたことで、地域の大人たちも自然と学校に集まるようになったり、学校に集まってサッカーをする大人も増えたり、「こんなにいい場所があるのだから、子どもを働かせずに勉強させよう」という意識が地域に芽生えたとも聞いています。

カンボジアの小学校竣工式で感じたこと

2024年、カンボジアのOkorki小学校で開催された竣工式には、財団の事業統括である玉川も参列させていただきました。

小学校の生徒とその保護者のみならず、地域住民や行政府の方々、近隣の寺院から僧侶の方々も参列されており、本当に地域を挙げてこの学校の完成を喜んでいる様子を実感することができました。

竣工式では、参列した児童と少し会話する機会も得ることができたので、次のような言葉を伝えてきました。
「私(玉川)は、日本から飛行機に乗ってタイ経由でカンボジアのシェムリアップ空港に到着し、そこから車で5時間ほどかけてOkorki小学校まで来ました。今日、こうして皆さんにお会いできてとても嬉しいです。この新しい学校で皆さんが一生懸命勉強して、大きくなって、いつか飛行機に乗って日本に来てくれるのを楽しみにしています。」

日本がどんな国でどこにあるのか、ミダス財団やミダスキャピタルがどんな事業をしている団体なのか、彼らが少しでも知りたいと思ってくれていたらとても嬉しく思います。

今後のビジョン

ミダス財団では、海外事業を通じて創出された社会インパクトを可視化する取り組みも開始しています。

私たちが建設した小学校に通う子どもたちの学習意欲の向上や、中長期的な学力向上、進学率上昇に加え、将来的にはプロジェクトエリア全体の所得向上までデータを取得することができないか、模索しているところです。

こうした社会インパクトの評価についても、今後note記事でご紹介できたらと思いますので、ぜひ楽しみになさっていてください。

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