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Your Gaze ナムジュンへ

誕生日おめでとう。

あなたの壮大な思考のなかに潜り込んでみたい。

どんな視点で世界を観ているのだろう。

苦しいこと、やりきれないことにどうやって向き合ってきたのだろう。

彼が見る世界と、彼が私たちに伝える世界は、どう繋がっているのでしょうか。すこし押しつけがましいけれど、かれの「まなざし」と、世界への向き合い方について、考えました。

彼の「まなざし」について

彼が世界をどのように見ているかについて、彼は「慎重になっている」と答えていました。

創作をする人たちの一生や、創作過程を通して、世の中を見つめる眼が養われるような気がします。画家はとても長い時間にわたりアート活動を展開するので、長いスパンで世の中を見つめられる眼を、持たせてくれるのではないかと思います。だから最近は、歌詞を書くのが、とても難しかったりもしますね。とても慎重になって。
引用:Weverse Magazine

「長いスパンで世の中を見つめる眼を養う」という言葉を読んだとき、感銘を受けると同時に深く納得しました。ああ、彼は「見る」ことを自覚し、その責任を持っている人だ。と。

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ここで、話はすこしBTSから離れます。

りんごを食べようとして、私(あなた)はりんごをみつめます。
何も持っていなければ、ただ丸かじりするしかない。でも、私たちはりんごを食べる手段を持っています。ナイフで切ることもできるし、ミキサーでジュースにすることもできるし、オーブンでアップルパイを作ることもできます。
逆に、ミキサーしか知らなかったら。私たちはリンゴを見ても、ジュースにすることしかできない。アップルパイの味も知らないし、自分の子どもにうさぎリンゴを切ってあげることもできない。

話がそれすぎました。

私は世界のあらゆる出来事について考えることも、りんごの食べ方と同じだと思っています。
時間をかけ、色々な道具を身に着けることで、様々な眼差しで世界を見、考えることができるのです。一方、ひとつの道具に固執すると、見える世界も狭くなります。

そして、「道具を身に着ける」ことは、ナムジュンが語った「世の中を見つめる眼を養う」ことだと思います。
私の勝手な解釈なので、違ったら申し訳なさすぎるのですが、
ナムジュンと私、同じこと考えた・・・・!?と勝手に感銘を受けたところです。単純に同じようなことを考えたことがある、と思うだけでも、私、生きててよかったし、ナムジュンに出あえてよかったです。

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めちゃくちゃかっこいいな…

ごめんなさい、話を戻します。

そうして彼が悩んだこと、彼の「まなざし」をとおした世界が、歌詞となり、音楽となり、BTSの血肉となって私たちのもとへ届くのかな。

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世界に攻め入る

もうひとつ、私は同世代の人間として、彼を信頼し、励まされています。

彼は、BTSあるいはK-POPが「消費される一過性のもの」ではなく生身の歌手として世界に社会的影響を与えている、最大の立役者だと思います。
そう思った、彼のインタビューの言葉。ナムジュンの名言は数えきれないが、私が特に胸に刻みたいのはこの言葉です。

今ミレニアム世代は、アナログとデジタル世代の間で、社会に攻め入っていると思うのですが、僕が選択したのはBTSだったんです。だから僕をこの世代の中に溶け込ませようとしていますし、自分と同世代の人たちはどんなことを考えているのか、悩んで熱心に働いて、彼らに迷惑をかけない範囲で、この悩みを曲に盛り込もうと思っています。こんなこと自体がアイロニーだと感じたりもしますが、ただこれが自分で。自分はただの韓国の27歳だ。そんな感じです。
引用:Weverse Magazine


彼が「BTS」という手段を選んで、世界に攻め入っている。
その事実がとても心強く、同世代の自分の力になります。いつか私も、世界とはいかずとも、自分の周りの社会に「攻め入る」ことができるだろう、そうなりたい、と希望を持ちます。

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あなたが世界をみるときの「まなざし」が、絶えず新鮮で、有機的なものでありますように。そして、自分もそうでありたいと思います。

街路樹の下を自転車で走るとき、夕焼けの空を背に帰路につくとき、美術館に一人いるとき、色々な考えが浮かんでは消えたりする。そして、幸運にも同じ時間を生きているナムジュンが今、なにを見て、なにを考え、何をしているのか想像します。

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沢山書きたいことはあるけれど、ここまで。


誕生日、おめでとう。28歳も幸せに。


読んでくださったかた、ありがとうございました。


mid.

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