ショートボブにしたのは私の為。
1年間ほど伸ばして、巻くといい感じになるくらいには伸びた髪の毛を、ショートボブまで切った。顎ラインギリギリくらいになった。美容師さんにお任せでボブにしてくださいとだけ伝えたので、正直ここまで短くなるとは思わなかったが、これから髪の毛が伸びるたびに様々な自分が見られるのだと思うと少し嬉しい気持ちもあった。
それに、切ってしまったものは時間が流れない限り伸びたりしないし、エクステは値段が高すぎる。
そんな私は別にボブが好きなわけではない。どちらかというと、ロングが好きだし、冬はロングヘアーが映える季節だと認識している。それなのに切ったのには、2つ理由がある。
1つ目は、ちょうど1年ほど前に失恋したことだ。私は、失恋する少し前に髪の毛を切った。当時片思いをしていた彼がまだ私に興味を持ってくれていた時、私はボブだったからだ。結局ボブにしたところで私の告白は受け入れてもらえなかったけれど。
失恋をして私の心が傷ついて、受け入れられない日々が続いても、時間が経つのと比例して私の髪の毛は伸びていった。まるで、あの失恋を忘れさせてもらえないかのように。だから、切った。1度リセットしたかった。そんな理由。浅はか。だけど、こんなことが髪を切った理由で1番大きかったのかもしれない。
2つ目は、例のセクハラ店長に「女の子らしいね」と言われたことだ。私は、顔面というか雰囲気がふわふわとしているらしく、性格までそうなのだろうと思われることがとても多かったし、これからもそのような誤解を生みながら生きていくのだろう。そんな自分が嫌で、切った。店長の言葉はきっかけにすぎなかったが、あの言葉が気持ち悪く感じたのだ。
ショートボブにしてみて、最初は似合わないなと感じたが、見慣れていくにつれて、こんな自分もまあまあ可愛いじゃん。と思えるようになってきた。
100点の可愛さではないのかもしれないが、新しい自分を見つけていけたらいいなと思う。