山田洋平「全てがある場所」(7日目)
大切なのはこれからのビジョンだと思う。
自分は山代温泉の余所者としてアレコレ企画をしてきたけれど、やはり地元の人が中心になって動かないと街も人も動かない。余所者は余所者に過ぎず、色々なものを持ち込むことはできても、何かを変えることはできない。
何かを変えるのはやはりその土地に根付いた人たち。
余所者が余所者だけでやっても、消耗し、疲弊し、多大な努力に対して成果は乏しく、余所者のやることだからと一時のことで終わってしまう。
余所者は余所者としての立ち位置を持つことは大切だ。
最終日はシラスカリフォルニアの方とお話をしていた。
大規模な工場ができて、自然が失われていく反面、仕事には困らないこと。仕事は周辺の都市からやってくる人が多く、土地に愛着を持つ人がいないこと。Iターン、Uターンの人々は多いこと。失われた歴史もあるけれど、それを守ってつなげている人達がいること。
好きなことをやれる自由さが白須賀にはあること。
今回のMAWの中心になるのは故郷がこの土地で関東方面との2拠点生活をする方、移住者、地元に根づいて生活し活動する人たち。
土地は広い。
協力しようともり立ててる人たちもいる。
津波が来て無くなった場所でも復興してきた気概と実績を持つ風土。
土地を愛している人たち。
そしてこれからどうしていきたいか、というビジョン。
強いなぁ。
諸々自分のことも含めて分析はまとめに回すとして、
帰り道、本当になんでもあるなぁ。と思い返していた。
今回の旅は一連の一週間というよりも、飛び地で一週間過ごしたような旅だった。でも色んな人たちから力やビジョンを分けてもらった旅だった。