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深川未貴「私、ちゃんと沼津の宝100選読んでますよアピール:沼津南編(3日目)」

私はここに来る前、「ぬまづの宝100選」をしっかり読み込んできた。

なんなら、行きの電車の中でも、静岡に向かう誰かに声を掛けて欲しくて、印刷してきた沼津の宝をずっと広げていた。
声こそ掛けられなかったが、それで沼津の宝とされているものは分かった。

初日の夜、ホストの佐々木さんに行きたい場所を尋ねられたので、とにかく大瀬崎(パワースポット)あたりに行ってみたいと伝えると、次の日連れて行ってもらえることになった。

沼津市は縦に長く、“大瀬崎あたり”は沼津南と呼ばれる地域にあたるらしい。大体、赤丸のところ。

沼津市公式観光サイト【沼津観光ポータル】より

佐々木さんのコーディネートで、はじめに着いたのが「The Old Bus」。

天井に大量の名刺。文化人ばかりかと思いきや、意外と行政とか一般企業のものが多い。見た目の印象より開いた場なのかもしれない。

なんでこんな海沿いにバスを置いて、店を出そうと思ったんですか?と、うんざりするほど聞かれているであろう質問をすると、「その冊子に全てが書かれています」とのことなので、読んでみる。
とにかくそのストーリーは、そこに行ってその冊子を読んだ者のみ味わえる奥行きだったので、ここで書かなくてもいい気がする。

バスとは関係ないのかもしれないが、その冊子の中で私が一番ズキュンときたのは、糞土師について書かれたページだった。
以前、野グソのプロがどうちゃらこうちゃらという話を誰かがしていて、人名を調べるほどじゃないけど、あの話の人は存在するのかと時折思い出していたので、それが糞土師:伊沢正名氏だと今回分かってスッキリ!

私の大好きな祖母は、ナチュラルな野グソの達人として生きている人なので、野グソと聞くと祖母と結びついてキュンとしてしまう。
嬉しくなってしまい、思わず店主の方に「この冊子、特にウンコの話が最高です!」と、かいつまんで伝えてしまった。特に話は広がらなかったが、いい風に伝わっていたら嬉しい。

鈴林さんが見つけた銃。バスジャックされても大丈夫ですねみたいなことおっしゃていて、さすが役者だと思った。

お二人はバスの他にもツリーハウスやご自宅など、現在進行形でリノベーションしている場所がいくつもあるらしい。
私も今、10月から住む(予定)のアトリエ兼・住まいになる家を、複数人でナントカカントカって感じでリノベーション!なのだが、どの作業も気が遠くなって、最終的に遠くの空を見つめてしまうので、いくつも掛け持ちして且つ楽しそうなのがうらやましい。

そして、なんでだったかミカンの話になり、無農薬でミカンを栽培している「農体験の宿 廻廻」に行くことに。

私の実家は梅農家だし、海も近いので漁師もいて、知っている人達に似ている人が出てくるかなと思いきや、これまで会ったことのないヤンチャそうなタイプのミカン農家さんだった。
宗さんは、無農薬でミカンを栽培していることや、ミカンの恵を余すことなく加工品にする研究をされている話を、アポなしで行ったのに親切に、すごく丁寧にしてくださったのだが、ずっとレゲエ(多分)がかかっていたり、雨が降っているけどサングラスをしていることが気になって、正直にいうと話が入ってこなかった。でも多分いい人!

ミカンはまだ早くて買えなかったが、寿太郎みかんのジュースを手に入れた!たのしみ

・・・

そういえば、お昼食べてないな…と体力が下降してきたところで、戸田の「Tagore Harbor Hostel」へ。

元々いいところではあると思うが、こんなに素晴らしい人に見つけてもらえた戸田がうらやましい!ってくらい、太平洋側の海のキラキラそのものなんじゃないかってくらい、これでもかというほどの陽のパワーを浴びてクラクラになった私は、もうご飯のことしか考えられなくなっていた…。

ずっと話しかけてくれる。今思うとちょっと勝新太郎に似ている気がする。

ご飯はアジフライ!
どこから来たかの話をするとき、関東に近い人たちに「金沢です」というと、「神奈川?オレも横浜で…」みたいな不要なくだりが発生するので、「石川県から来ました」と言ったほうがいい!

沼津の宝100選を熟読してきたので、私にはこれが何かわかる


タカアシガニの甲羅だっ

私の地元(福井県若狭町)も海沿いなので、似た雰囲気かなと思っていたが、やっぱり太平洋側は海も空も人の雰囲気も違う。
うまくいえないけど、サザンオールスターズを一年中聴ける気候なんだと感じた。(別に私も一年中聴くけど)

戸田から見える富士山。一日コーディネートしてくださった佐々木さん夫妻に感謝です♡

沼津南は最初から最後まで濃厚で、やっとここまで書き終わった。
そういえば、大瀬崎行ってないね☆

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