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鈴木泰人《山際のこだま》6日目

今日も朝から雨が止まず、少しがっかりしながら午前中をゲストハウスで過ごしてぼんやりと来てからの数日間の会話の中で出た場所を反芻してたらそういえば湧き水の話があったなぁ、と思い立って與樗(きやり)地蔵尊と言う場所に赴きました。

境内に入ると地蔵尊の歴史から苔むしたお地蔵さんが鎮座されており、脇の方でコンコンと湧き出る泉を見つけてしばらく座って耳を傾けていました。
湧き水とは聞いていたけど、どちらかと言うと蛇口から噴き出しているくらいの水の量です。

自衛隊の大砲の響き方も湿度によって違うのか昨日とは違う振動が体に響きつつ、泉の心地よい水滴音が織り交ざって音楽になっている様です。


そのまま山際を車で走らせていると雨も上がり、遠くから車の音がこだまして来たので近くを通ったら富士スピードウェイを発見、と言うことでレーシングカーの走る轟音に耳を傾けることにしました。

御殿場市街地まではさすがに聞こえないものの、会場入り口からはかなり大きな音になって聞こえます。普段は見かけない車たちがきっと敷地内で走り込んでいるのかなと想像したらちょっと興味が出てきたので次回の滞在の時には足を運んでみようかなと思います。


そういえば、美術館・博物館に足を運んでないなーと思い、今回唯一ご縁がない場所として日本画の大家の山本丘人記念博物館に電話予約をして足を運びました。

山本丘人記念美術館

展示空間があり、オーナーさんの作陶ギャラリーもあったりと文化的な館内と共に作家のエピソードを聞きつつ、御殿場にお住いのオーナーさんのお話も伺いながらやっと晴れた森の景色を感じながら時間を過ごしました。


今回は雨が多く、もう滞在中は拝めないかもしれないと思った矢先、滞在終盤にお別れの挨拶をするかのように恥ずかしそうに顔を出してくれました。

御殿場の環境用の駐車場から望む富士山

しかも、このビューポイントは市営駐車場の屋上となっていて、なかなかのレアスポットでしたが、ここから望む景色もまた地元の方のみぞ知る、いや知らないかもしれない秘密基地をこっそり教えてもらった気分です。

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