今宿未悠「豪雨のなか湧水へ(2日目)」
朝からずっと雨です。でも、一定の強さというわけではなく、強まったり弱まったりしています。
午前中は、雨が弱まることを期待しながら宿にいました。今回宿泊していgiwaさんは、無垢なつくりで、カーテンや電球、机など、あらゆるものが素直に存在している感じがします。とても楽に呼吸ができ、居心地がいいです。
さてさてそうして待ってみたものの、雨は全く止む気配がない。諦めて、豪雨のまちに飛び出してみることにしました。
ひとたび歩き始めれば、ここ一体に「清水町」という名前がついている理由がよくわかります。水が至る所から湧き出ていて、その豊かさを何の疑いもなく享受できること。穏やかでした。
30分ほど歩けば、柿田川湧水に辿り着きました。豪雨なので誰もおらず、独り占めです。
私はもともと水が好きなのですが、この、一人きりで暗く土砂降りの中、わいている水をながめるという体験は、少々の恐怖をはらむものでした。様々な水害の名前が頭をよぎり、そうだこの水は人の命を奪いもする、という当たり前のことに改めて気づきました。
その後は、湧水の近くにあるサントムーン柿田川にて、今回のワーケーションのホストをしてくださっている西島さんと合流。幼魚水族館を見学させていただきました。
中でも驚いたのは、サメの卵。こんな形をしていると生まれて初めて知りました。
その後はサントムーンの館内を案内いただき、帰宅。夜はゆっくり台風のことを考えながら過ごしました。
一日ありがとうございました。