のばなしコン「自分の無価値さにムカついた時に思い出そう『え?それの価値を決めるのは自分じゃないよ』(滞在まとめ|清水町)」
実は今回の滞在での一番の印象は今回ホストの西島さんやその仲間たち、経営者や事業者の皆様がみている町です。とても大きな力で町を動かしてきた人たちのパワフルさに正直、呆然としていることが滞在期間中多かったし、多分今もそうです。そもそもサントムーン柿田川という施設を作るということがこの地域にどれだけの大きな影響を与えているのか、そして後進をサポートしている姿を沢山みせてくれました。
で、そういった経営者がこれほどに期待するアートの力って私には分からなくなっていました。正直、今もそうです。
こんなにちゃんと社会を動かしている人たちに対して、少なくとも自分がこれまでやってきたことって本当に馬鹿らしいなという思いでいっぱいでした。活動を喜んでくれる人もいるけれどそれが何?な気持ちになっていました(いつも来てくださる方々には大変申し訳ないけれどこの数年この思いがほぼ自分を乗っとっています。目の前で喜びを共有している時はそんなこと思っていないですよ。)
和歌山に帰ってからコンサルティングをしている経営者に相談しにいきました。
「これまでこういう活動してきたけれどこれが人の何に役立つのか全くわからない。これを役立つようにする方法があるならそれを一緒に考えてくれませんか?ちゃんと社会の役に立つことをしたいのに何もできなくて自分に本当にムカつく」とかなり正直な気持ちをお話しさせていただきました。
「や、どんな仕事だって無価値と感じる視点はいくらでもあるし、活動に来てくれるお客さんいるからこれまでやってこれたんですよね?少なくとも僕はコンさんが和歌山でいろいろやっているの、嬉しいんですけど。それじゃダメなんですか?社会に貢献ってどんなことですか?どんな事業だって役に立っている所はごくピンポイントですよ。」
や、これ直前に瀧瀬さんとも話していたのです。その時は全然受け止められなかったけどそういえば「それの価値を決めるのは自分じゃないよ」的なこと言っていたな・・・と。活動を喜んでくれる人を完全に無視していたのかも・・・とまた愕然とするばかりです。
「のばなしコンをやりつづけてよ」
これまでのnote、実はのばなしコンではなく、元々の齊藤さん(本名)の思考だったのかもしれません。齊藤さんは大分慎重というか、かなり保守的な思想を持っていて、しかもなんでも否定につなげがちです。そこから自由で愉快な活動をするはずだったのばなしコン、ここ数年だいぶ瀕死です。
でも、活動を楽しんでくれる人たちにちゃんと楽しいこと、発見や変化をお届けできるようにしないといけません。これまでいろんな活動をさせてくれていた静岡にMAWで来たり、公演したりWSさせてもらったことでちょっとオアシス休憩させてもらった気分です。本当にありがとうございました。
今年はあとはいろんな立て直しをしてこれからに備えていきます。