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早渕仁美「お参りして、城へ。(2日目)」

こんにちは、吉田町を旅している早渕仁美です。

さあ、本格的に吉田町の旅が始まりました。丸腰の旅。
情報も、交通手段もその場その場で自給自足の旅。

今日は吉田町と聞いてちらちらと出てくる小山城を目指してみます。

マップで検索すると、ホテルから徒歩で35分。ほう、行ける。
わたくし、歩くのは永遠と歩けるのを北欧旅をした時に悟っておりまして、徒歩は苦ではない。
吉田町の端から端まで歩いたとしても、1時間20分くらいなので、
徒歩を基本にしても結構いけるとは踏んでおりました。

大通りを歩いて10分くらい。
なにやら大きな木がある場所が。

この場所が目に入る
はいはい、いい感じに生い茂っていますね

これは神社に違いない。
旅のご挨拶を兼ねて、そして旅の氏神様としてお参りしよう。

整えられた境内
立派な正面の入り口

山王神社といわれるとても綺麗な神社。
山の神、農業の神、太陽の神、海の神‥たくさんの神様がおられる神社。

本殿や奥の碑などが海の方を向いておられ、
それぞれに手を合わせ、静かにお参りさせていただいた。

神社を出てまた大通りへ。
自身も田舎者なのでわかるのだけど、誰も歩いていないので、
めちゃめちゃ見られている感じがする。
別に良いのだけど、多分、こんなところを女性一人歩いているのは何事か?という感じになるので、ちょっと遠回りだけど田舎道に入った。

学校の横、水路の横、そして川沿いへ。

この旅は、ディティール旅になる。
自分の一歩が、記憶の一つになる。
そう思った。

川沿いを歩くと、何度も橋を横切った。
その度に車が途切れるのを見計らい渡る。
吉田町の人たちは日々、川のそばを行き来していて、
広大な駿河湾に続く水脈とともにあるのだなと思いを馳せた。

途中、狭い道路を軽トラと譲り合いながら笑、
見えてきたお城に向かって歩く。

迫り来る軽トラ

すると、座らざるを得ない、いい感じの階段が。
迷うことなく座る。

カモいた。吉田町鳥多い。

すぐそばにお城の森がある。
それを右肩あたりに感じながら、しばらく川を眺める。

結構な時間いた気がするけど、誰も通らない。軽トラも。
よそから来た自分が今ここに座っていて、
自由に川を一人で眺めている。
吉田町は私がいることを知らないかもしれないけど、もしかしてそれが、
吉田町の歓迎スタイル?すごく心地がよかった。

さて、いよいよ小山城へ。

うむ。立派な建造物。
小山城は落城したのだけど、歴史に残る偉人たちが関わる場所。
展望台小山城にはたくさんの資料があった。

それ以上に、受付にいた方からの情報がすごい。
えっと、歴史のことを詳しくは書けないのだけど、とにかく、すごい。
実際の現場に行くと、教科書で習ったような主な史実の周りには、
断片的ではなく、それらを全て繋げてくれるような出来事があったことを知ることができる。

受付にいた方は、本当に年号まで正確に教えてくださるくらいにたくさんの知識がある方。
吉田町生まれ、吉田町育ちだそうで、このあたりのことも教えてくれた。

印象的だったのは、昔はもっとうなぎが盛んで、みんな池をもっていて養殖をしていたそうだ。
でも困ったことに、それの影響で虫が大発生して、車を虫のかたまりが覆うくらいだったそう。
夜寝る時も、蚊帳で寝るのが必須。
でも町民の人々はそれが当たり前でしょうがないから、普通のことだった。

これも立派な歴史で。
織田信長とか武田信玄とかの話と並列して出てきた話。
その通り、人々の暮らしは繋がっている。

明日からは、池の痕跡も気にしながら、旅をしてみよう。

焼米

追伸:
ホストの小山城夜市の方々と、旅人の関口彩さんにお会いできました!
とっても嬉しかった。
今後町案内の機会があるので、色々お話ししたい。


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