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鈴木泰人《祭りの音色》3日目
1日目で訪れた吉田神社に向かい入れるための祭り行事の練習の本番が朝から雨の天気からはじまり、町をしばらく歩いてからバスで小学校で隣町からご神体を預かる形で合流します。
祭りに関わる人が年々減っていると言う事実はあるものの、気前よく行列に加えてくれたり、町のことで話ができたり、良い機会となりました。
祭りの音頭を取られる方々の背中がカッコよくて、たしかにこんな姿をみたらあこがれもあったんだろうなと晴れてくれた空の下で祭りの音色に聴き惚れていました。
御胎内と言う洞窟があり産道を祭っているような中に入ることが出来て参拝させてもらったのですが、なかなかの探検となります。富士山付近にはこういった風穴やら氷穴やらと色々な穴が開いていますが信仰対象になるような穴は珍しいのかな。
頭はぶつけるわ、膝をついて水たまりに足を突っ込むわでなかなか出るのも一苦労ですし、一人で入ったのもあって洞窟の中の空間の冷えた温度と湿気にまみれて暗闇の中で畏怖も感じました。雫の音が絶えず鳴り響く穴の中では、空虚な気持ちと神秘を想像する機会を得た気がします。
無事に脱出した時には、清々しい森林の空気が胎児の気持ちを彷彿とさせた気がしました。
交流会で出会った地元の方から、天然石の夫婦岩とせせらぎのある小川の話で盛り上がって紹介してくれた場所に足を運んできました。私有地ながらも解説付きの看板や鳥居もあってか、不思議と親しみのある空間に踏み入った気がます。
途中、音を聴いている間に足元でなにやらガサゴソと気配を感じたのでよくみてみると、サワガニが陸にいることに気づいて綺麗な場所なんだと再認識させられました。
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沢の音が鳴る決して広くない空間に満たされた音と香りと雨上がりの木漏れ日が御殿場の豊かな水を表してくれている気がして佇むこと数分、気づけば秋の虫たちの音色が周りにこだましていて、移りゆく景色を小さな渓谷で感じることが出来ました。
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