MAW2024サントムーン柿田川/ホストまとめ
3名の旅人の皆様、“地域の舞台装置”をめざしている商業施設、サントムーン柿田川にご来訪いただきまして、ありがとうございました。
このショッピングセンターを運営するこの会社/ダイトウボウ㈱ 旧大東紡織(株)は、1896年(明治29年)財界人の共同出資により東京都日本橋堀留町設立したことに始まり、日本で最初の毛織会社としてモスリンの製造を開始。1911年(明治44年)日本初の羊毛原料から織物までの一貫工程を確立。1918年(大正7年)沼津工場(後の三島工場)を設立。1964年(昭和39年)東京五輪の日本代表ブレザーを製造。1997年(平成9年)静岡県清水町にショッピングセンター「サントムーン柿田川」をオープン。地域とともに進化するSCを目指し 強みをより強化し、かつSCが地域の情報文化を発信する舞台装置となる→地域が求める文化経済拠点「サントムーン柿田川」の使命として、様々なアクションに取り組んでいます。
この度のアーツカウンシルしずおか「マイクロ・アーツ・ワーケーション2024」のホスト事業協力は、まさしく、歴史的資産な積層が溢れているこの地域で、様々な時代の変化を受容し、共に地域のしあわせを創出することを目指すための、芸術機会づくりという社会実証実験でもありました。
東海道(国道1号線)を挟んで、日本最大の湧水量を誇る、柿田川湧水群に由来する“湧水文化”と、幼魚ばかりを集めた世界初の水族館/幼魚水族館が醸成する“幼魚文化”の融合(ウォーターコンバージェンス)。この二つの文化研究を推進するために、芸術的視座がどのように機能して可能性があるか、などをじっくりと観察させていただくことができました。
地域の魅力を知り・感じ、長く住んでいただくことに繋がらなければ、我々SCの存在意義は薄れてしまいます。存在を求められる事業体であり続けるために、人びとの行動・価値判断を地道に調べる→人の行為に照準を合わせる社会学的な活動推進→地域人はどうやって人生における選択をしているのか/他者をどうのように理解し、コミュニケーションしているのか/何を信じて、どんな動機や理由から何を行っているのか、等の多様な焦点に向きあいたいと考える様になりました。
これからも、「全体的な現象をこと細かに見ることから創出されるアート視座」「そこから見え隠れするアート意識の中で、人びとが実際に何をやっているかを調べる参与観察」「そこで創出されたコミュニケーションデザインを具現化するアーツワーケーション」などを中心に、アーツカウンシルしずおかの芸術文化活動に関わらせていただきたいと希求しております。
この度は、貴重な機会をありがとうございました。
サントムーン柿田川 西島俊則
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