後藤理菜「伊豆長岡エリア(レポート)」
我々旅人には、7日間分の日誌と最終レポートをnoteに掲載するミッションが課されています。こちらのレポートでは、1週間滞在して得た伊豆長岡の情報をまとめています。ゆるレポートなので、気楽にみていただけると幸いです。
伊豆長岡エリアの特徴
地域の歴史
源氏山周辺の長岡地区、古奈地区を含んだ伊豆長岡温泉エリアは、特に昭和時代にピンク街として旅館が賑わっていたようです。聞いた話によると、当時は温泉浴場で宴会が行われたり、別邸タイプの部屋に1人ずつ女性が付いたり、ポールダンスが見れる場所もあったそうです。団体客が激減し、風営法が厳しくなった現在はその廃れようが趣深く、レトロな街並みが広がっています。街の建築物にそれぞれトキメキポイントやワクワクする部分があるので、それらを探すのも楽しかったです。
さらに伊豆の国市としては、鎌倉時代に弘法大師が来て修禅寺が作られたり、北条氏の権力が広がっていた地域になります。修禅寺の温泉は弘法大師が独鈷で一突きしたら湧き出したという伝説もあります。さらに、修禅寺奥の院では弘法大師が妖怪を封じ込めたという伝えもあり、そういった伝説巡りをするのもオススメです。
幕末には江川英龍が筆頭し、韮山反射炉の建設や大砲の砲弾の製作による国力の増加を後押ししました。江川邸は重要文化財になっており、都合が合えばガイドさんが無料でわかりやすく説明をしてくれます。坦庵公(江川英龍)には「忍」という座右の銘があり、母から「自分の心に、刃を突きつけ、高ぶった心を抑える。」という意味で教示されたといいます。私も教訓にしようと思います。
自然
伊豆半島はフィリピン海プレートに乗っており、毎年本州へ40mmずつめり込んでいるそうです。そのため度々地震がおきていますが、地殻活動が活発なために多様な景観を生み出してるともいえます。
2018年には伊豆半島がUNESCOから世界ジオパークに認定され、滝や柱状節理、島、山、岬など火山活動によって生まれた貴重な景観があちこちに偏在します。
観光客
今回、3つの宿泊施設に1週間滞在した体感として、宿泊客はそれなりに居ると感じました。しかし、外国人はほとんど見かけていません。インバウンドも狙えそうですし、逆にあえて日本人だけに焦点を当てることもできます。観光スポットに反射炉や歴史系が多く、人によっては観るものがないなぁと感じるのではないかと思いました。
鎌倉や熱海ほどではありませんが、それでも都心から近いという利点で、大学の団体からファミリー層、カップル、老夫婦まで様々な層が宿泊しているようでした。8月だったこともあり、賑いが増していたのかもしれません。
温泉
温泉は無味無臭、透明な低張性アルカリ性温泉質で、特徴はないです。宿泊施設に温泉が付いているという点で旅館の付加価値を上げていると思いました。基本的にどの旅館に行っても泉質は変わりませんでしたが、日本庭園的な露天風呂や建築物の景観が面白いところも多く、そういった点で個々の魅力がありました。
食
お寿司屋さんや中華料理屋さんなど美味しい飲食店をみつけて大満足でしたが、地のものを使った創作料理が少ないようでした。伊豆の国市だけでなく、伊豆・静岡全体の食材を使った、季節ごとのメニューがあるとテンションが上がります。気軽に食べ歩きできる場所があるといいなと思いました。
2024年8月25日〜31日までの1週間、温泉街のディープな伊豆長岡から周辺のジオパーク、お寺や歴史的建造物など有名どころの観光スポットまで様々な場所を巡りました。歴史や言い伝え、自然の成り立ちが分かると、見えてくることがたくさんあり、作品のインスピレーションが湧きました。
静岡はまだまだ広く、見どころがたくさんです。
他の方のnoteも引き続きチェックしてみてください。みなさんも、良い旅を!
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