莇貴彦「三保松原(7日目)」
七日目(10/13)、滞在最終日。
今日も今日とて、つい朝から映像の微調整をやってしまう。微調整で少しずつ良くなるのは、デッサンを描くこととか、パズルを組み上げることに近い感覚ですね。
この日の午前中に、この映像は「無音」にすることに決めました。とことん要素を削る。
(たとえば映画祭とか展覧会とか)発表の場所は敢えて考えず、ウェブ等で発信することと、なにより、今回お世話になった三保の方々に見てもらうことを目的に設定することにしました。
慌ただしくチェックアウトを済ませ、最後のOtonoma(株式会社Otono)へ。
同時期に滞在していた振付家・パフォーマーのはらだまほさんと共に、この1週間の振り返り会。
ホストであるOtonoの青木さん、増田さんはアートを背景に持っていないものの、文化に対しての理解度と適度な積極性があって会話がしやすい。
今回、MAW2024のホストとしてはは唯一の株式会社で、会社としては観光や地域活性による魅力向上をミッションとしている。
振り返り会の話題は、滞在してのアーティストとして感じたこと・思ったことから始まり、三保エリアで感じた魅力や課題、文化と観光の境界線、そして松原の保全活動や未来の三保の姿まで、多角的にお話しすることができた。
すべて答えはない議論ですが、とても有意義な振り返り会となりました。
その後、みんなでランチ。
最終日にして川村農園CAFEのトマトジュースを初めて飲む。
トマトだけど、僕の知っているトマトジュースじゃないッ!
これはトマトの価値観が覆る味だ...!おいしすぎるよ...。
1週間の滞在はとても短く。「やっと三保がわかってきた。」という段階。
水上バスで清水駅に向かう船の上で、「見てないものとやり残したことがあるって良いな」と思いました。
また来る理由ができますからね。