4度目のMAWホストを務めます富士山文化ハウスです
こんにちは。富士山文化ハウスで毎回窓口を担当している森岡まこぱです。「富士山文化ハウスとはなにか?」と問われれば、「第一回MAWに参加するために寄せ集めた友人の集い」と答えます。
本当にそんな感じの団体…だったはずなのですが、ありがたいことにMAWを通じ、そしてMAWアーティストとの出会いをきっかけに、ホストメンバーの活動も広がりはじめています。
富士山文化ハウスメンバー紹介
さて、具体的なメンバーの紹介は昨年のMAW記事をご覧ください。
富士山文化ハウスは、ゆるーい組織なので、全員に会えることはほぼなく(市外へ引っ越したメンバーもいる)、タイミングが合えば顔を出すよってくらいの感じです。
アート文脈的に言えば「コレクティブ」に近いのかもしれません。
御殿場の話を少しだけ
御殿場市は静岡県東部で神奈川県箱根町や山梨県の富士五湖へのアクセスもいい街です。富士山登山口があったり、御殿場プレミアムアウトレットなど全国的にも有名な観光スポットもあり、全国から観光客が集まります。
温暖な静岡県の中で、雪が降る珍しい街です。
御殿場市内にある静岡ローカルレストラン「さわやか」は県内一待ち時間が長いことで有名で、御殿場市内の人はさわやかの待ち時間をもとに道路の混雑状況を判断するとかしないとか。
Wikiには8.5万人とありましたが、最新8月のデータだと人口8.2万人だそうです。市内には、自衛隊の演習場・駐屯地や米軍基地もあり、そういった意味でも人口は流動的で、人の変化を受け入れやすい土地柄なのかもしれません(個人の感想です)。
その一方で、市内に映画館、美術館、大学などはなく、どれも車で一時間かけていくところ。そんな土地柄なので、取り壊されそうないいビルをギャラリー併設のカフェにしたり、映画館をゲストハウスにしたりする人もいて。
宿泊施設やショップ、コミュニティスペースを運営しながら、文化的なイベントを発信していこうという人もいる。
そういう人たちが集まって、ゆるーく運営しているのが私たち富士山文化ハウスです。
MAWと富士山文化ハウス
最近のメンバーの活動についてご紹介します。
まずは、MAWでのアーティストとの対話がきっかけで、frolicのエリカさんが立ち上げた御殿場市の市民協働型まちづくり事業補助金事業の「GOTEMBA MEETING」。今年度は、「最初の一歩をチャレンジする場」としてマーケットを10月19日に予定しています。
そして、高嶺の森のコテージで開催された映画『人生フルーツ』野外映画上映会では、2023年のMAWアーティスト関野佳介さん(映画監督)にサポートいただきました。
余談ですが、高嶺の森のコテージではこんなかわいいオリジナルアイテムを企画販売しております。静岡土産にぴったりのお茶です。
昨年度のMAWアーティスト滞在期間中には、Gotemba Apartment store で三人展「森林限界を越えて」も開催されました。
2021年堀園美さん(松崎町)、2022年の安里慎さん、2023年の丹治りえさんによる展示で、初日にはトークイベントも開催されました。
その時の様子について、安里さんが記録しています。
そして、写真家の鈴木竜一朗くんは「あなぐま酒場」「あなぐまブックス」名義で、一升瓶を抱えながら各地のイベントに出店中。御殿場市唯一の酒蔵「金明」はじめ、旅先で出合った全国のおいしい日本酒について教えてくれます。
先日は、NY在住の音楽家Ben "Baby" Copperhead来日公演を実現したり、鈴木くんは、遠くのカルチャーやおもしろい人物を御殿場に運んでくれる人となっています。
そんなこんなで地道で地味な活動を続けていく中で、MAWホスト関係ないかもしれませんが、御殿場市主催のイベントやまちづくり事業にもメンバーが個別に声をかけていただくことも多くなり…。
駅前ロータリーで開催される夜市にもメンバーが多数出店。
そして、私が運営する「みんなの一箱図書館さかいめ」もいろいろありました。
MAWアーティストのエリ・リャオさんがオーナーとなり、それがきっかけで台湾トークイベントを開催したり。
その時のレポートはこちら。
2021年度MAWアーティストのAki Iwayaさんの著書が届き、「一緒に何かしましょう」と話していたり(これから実現予定)。
ほかにも「さかいめ」には、2022年の美音子さんの演劇批評のZINEも置いてます。美音子さんは、さかいめにも遊びに来てくださいました。
昨年のATAMI ART GRANTでは、MAWアーティストの安里慎さん(2022)、鮫島弓起雄さん(2021年度)が作家として展示しているということで観に行きました。
ホストメンバーのマヤちゃんが事務局を務めていたこともあり、二人の近況を教えてもらったり、少しの時間だけど会うこともできました。
そんな感じでMAWアーティストのみなさんとは今もゆるゆるとつながって、互いに行き来しています。
今回の3名のアーティスト滞在中も、MAWのOB・OGに声をかけたり、よそに滞在中のMAWアーティストを呼び込んだり…いろいろ勝手をすると思います。たぶん、メンバーにとってMAWは年に一度の文化祭か同窓会、みんなを集める口実にしているのかもしれません。
しかし、滞在アーティストのみなさんは、そんなホスト側の都合は気にせず、無理せず、自然体ですごしてもらえたら。
それでは10月4日より、どうぞよろしくお願いいたします。