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鈴林まり「滞在ホストの千彩美さんだよ(7日目)」

出発の朝、
チャトラコーヒーさんで
コーヒー&スイーツをいただいて
モーニングがてら

滞在先の
Artspace入サ岩﨑商店さんを運営されている
佐々木千彩美〔ちあみ〕さんと
名残を惜しみながら茶話

昨日の取材対応は
ご主人の勇希さんとだったので
ちょうど最後に
それぞれとお話できてうれしかった

1週間すっごく濃かったけど、
思い出話はほとんどしなくて

いま等身大で持ってる悩みとか
この仲間をぜひ紹介したいとか
専門領域を超えたあるあるでケラケラ笑ったり

しっぽの先まで現在進行形の会話をして
改札を通ってばいばいした

千彩美さんは作家でもありキュレーターでもあり
自分の世界と、俯瞰することと、
つなげることと、全部持ってるし

同時代性とも歴史とも
自然体で仲良しなところがステキだと思う

ここ半年ぐらい頭の上に浮かべてる本がある

なにかをしたいとか、欲しい、
なりたい、行きたい、そんなのすべて
無意識に周りの欲望をマネしてるのだという本

実際に中身を読むと
「そんなの分かってる」とか
「踊らされてる人々は嘆かわしい」
なんて言ってられなくなる射程を持った一冊だ

この本で語られている「濃い欲望」
生きてるあいだに、さて何をしようか、という

賭けるに値する
行動や在り方というのか

その具体案は原理上、
生まれ持った条件やいきさつのなかで
自分で見つけるもの、になる

千彩美さんはじめ、
この滞在で出会う
すべての相手から学ぶにあたって

いくつかの観点のうちの一つが
この、固有の欲望の持ち方、だった

結果的に、
ちょっと考えられないほどの刺激を受けた

直接会っているから、
なんかもうザブンと飛び込んで
通過儀礼のように

固有の欲望はタンメンのスープみたい
味はしっかりしてるけど、重たくない

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