鈴林まり「滞在ホストの千彩美さんだよ(7日目)」
出発の朝、
チャトラコーヒーさんで
コーヒー&スイーツをいただいて
モーニングがてら
滞在先の
Artspace入サ岩﨑商店さんを運営されている
佐々木千彩美〔ちあみ〕さんと
名残を惜しみながら茶話
昨日の取材対応は
ご主人の勇希さんとだったので
ちょうど最後に
それぞれとお話できてうれしかった
*
1週間すっごく濃かったけど、
思い出話はほとんどしなくて
いま等身大で持ってる悩みとか
この仲間をぜひ紹介したいとか
専門領域を超えたあるあるでケラケラ笑ったり
しっぽの先まで現在進行形の会話をして
改札を通ってばいばいした
千彩美さんは作家でもありキュレーターでもあり
自分の世界と、俯瞰することと、
つなげることと、全部持ってるし
同時代性とも歴史とも
自然体で仲良しなところがステキだと思う
*
ここ半年ぐらい頭の上に浮かべてる本がある
なにかをしたいとか、欲しい、
なりたい、行きたい、そんなのすべて
無意識に周りの欲望をマネしてるのだという本
実際に中身を読むと
「そんなの分かってる」とか
「踊らされてる人々は嘆かわしい」
なんて言ってられなくなる射程を持った一冊だ
*
この本で語られている「濃い欲望」
生きてるあいだに、さて何をしようか、という
賭けるに値する
行動や在り方というのか
その具体案は原理上、
生まれ持った条件やいきさつのなかで
自分で見つけるもの、になる
*
千彩美さんはじめ、
この滞在で出会う
すべての相手から学ぶにあたって
いくつかの観点のうちの一つが
この、固有の欲望の持ち方、だった
結果的に、
ちょっと考えられないほどの刺激を受けた
直接会っているから、
なんかもうザブンと飛び込んで
通過儀礼のように
固有の欲望はタンメンのスープみたい
味はしっかりしてるけど、重たくない