見出し画像

渡邉帆南美「眠れない日もあっていいさ(3日目)」

この日、朝に大失態。他の旅人の皆さんと交流ができてないので、交流する時間が欲しいと思って、朝に伺う予定をしていたのですが、前日の夜、宿のクーラーかモーターか何かの重低音の環境音と環境自体の変化で、寝れないがために、以前不眠症だったときの薬を飲んだら、強烈な眠気を朝まで持ち越してしまい、
フラフラで上手く対応できない気がして、仮眠を取るので、時間をずらしてくださいとお願いをすることになってしまった。
「前日に薬を服用したところ、眠気があり、お会いする時間の予定を遅くしていいですか」と連絡したもので、睡眠薬と記載していなかったため、体調不良じゃないのかと思われたことと思います。カウンシルの方からもご連絡いただき、大変なご心配をおかけしました。睡眠薬でした。ちなみに不眠症はもう完治しているので、余計に効きすぎたのだと思います。たった5ミリグラムのデエビゴなのに。


さて、この日は、蛇松線ウォークと、意見交換会です。まずは蛇松線ウォークから。

沼津市広報課課長の林伸晃さんに、蛇松緑道をご案内いただきました。
昔、沼津に通っていたこの線路は物流に重要な線路だったそうです。
湧水もあったり。
とても詳しく昔の写真の資料などを見せていただきながら、
今と昔の違いなどを感じて、憧れのブラタモリみたいな時間でした。

道路に埋まっている。それもさりげなく。もう少しだけ観光資源として見せられる可能性なども感じられます。


枕木が埋まっているのが見えると佐々木さん。

美しい木のベンチの下で。
街灯、線路など、ところどころ当時と同じ面影に面白さを感じます。
そういった部分をどのように現在で見せていければ、良いのでしょうか。
こういう場合、跡地が残っているというだけではなく、そこにある意味や、もっと言えば、過去から現在にどうやって繋がり、未来はどうなっていくための架け橋になるのかということを表すには・・・。



緑道途中、モンミュゼ沼津 沼津市庄司美術館へ立ち寄り、臨時休業でしたが、副館長の松永純さんが特別に中を案内してくださりました。

作品を一点一点解説し、展示中の版木を外して、普段見れない裏側まで見せてくださいました。私が普段コラージュをしていることもあり、
パーツがバラバラなものを組み合わせる版画が、大変面白く、衝撃的でした。
普段コラージュをしていて、それぞれの形を組み合わせて、そこに偶然生まれる世界の奥深さ、面白さ、可能性を、色々な人々の出会いの可能性になぞらえながら捉え、何か面白さを探究できればと考えていますが、
バラバラのパーツが組み合わさるというところに面白さを感じました。

また、「版画でありながら、パーツの位置が微妙に違うので、一点ものといえる」と松永さんがおっしゃていた言葉に、とても心が掴まれており、
自分の活動を通しても、何かそこに重大なヒントがあるのではないかと、その様な気がしております。突然お邪魔したのにも関わらず、大変貴重なお時間をありがとうございました!



歴史の資料も見せていただきながら。



そして、意見交流会。
作品については頭の中にあるがまま話すことに。
全然原稿などは用意せず感じたままに、何も飾ることなく、
30分お話をしました。
予想以上にたくさんの方がお越しになりありがとうございます。
私は二日間の内容でしたので、まだこれから滞在して色んなものを
もっと吸収して、可能性として開花させて、
まとめ上げていきたいと考えています。


どんどん人が増えていきました。




そういえばお客さんの中に、どの様にすればもっとアートを身近に感じてもらって、街をもっと身近に感じられますかね。
と聞かれて、「市外演劇ですね」と答えた。
ハプニング的に出会う様に仕向ける。それは寺山修司のように。
私が、なぜ生活に身近な服などに印刷しているのか。
なぜ異素材をあえてコラージュしているのか、
それはそこに異質な他者と他者がぶつかった時に生まれる事象
を大事にしているから。
それは、例えば、街角を曲がった時に、
訳のわからないことを言っている役者に遭遇するとする。
銭湯に入った時に、裸の役者が混じっているとする。

現実と虚構が同時に同じ空間に存在することで、複雑になる。
世界は劇場へ、劇場は世界へ。

だから町おこしや、地域とアートにも興味があることなどを説明すると、
非常に面白がってくれださった。

ぶっちゃけた話を言うと、正直
街とアートとなると、絶対に綺麗でピカピカではないところを
切り裂く様にして中身を取り出すような段階がおそらく訪れる
特にアートとなると、それを追求する部分もある。
「可能性の探究」と言うとすごく明るくてハッピーでお気楽にも聞こえるかもしれないけれど、それなりにドロドロとした色んな人生が積み重なった上で
結果的に行き着いた一つの答えだったりする。
そんなことも思い浮かびつつ。


その後、交流会になり、名刺交換と情報共有。
終始ニコニコと、3時間も喋っていた様です。すごい密度のすごい会でした。
間違いなく静岡に来て、最高だったと思える瞬間でした。最高。



みんなでMAWポーズをして記念撮影でした。
楽しいお時間をありがとうございました。
佐々木さんの「一番の出来のイベントだった」という言葉が本当に嬉しかった。
私たちも非常に楽しく緊張を全くせずに、全力を出して
楽しく過ごせました。
お越しくださった皆様の人柄の良さと、サポートしてくれた佐々木夫妻、
そして、他二人の旅人の雰囲気の良さの影響と思います。
また、こんな日が来ればいいと思うような、3日目にしてかなりもうフィナーレ感あって、燃え尽きる一日でした。


その後の皆さんと食べた担々麺がまた最高ー!

なんだか、自分、すごいいい顔してるなあ。と思いました、どの写真見ても。
こんなに自然に楽しそうな写真初めて見た気がするくらいの。
いつもは、どことなく写りが悪い感じがしていることが多かった気がする。
本当に出会う人が感じが良くて、楽しかったんだと思います。


ちなみに、やっぱり、楽しかったんでしょう
密度の高いコミュニケーションの嵐に興奮して、
この日も寝れませんでした。笑


人と会うのが楽しいからいいんです、どうでも。多少、眠れなくても。
生きてる実感がありますから。



いいなと思ったら応援しよう!