Ryo Fujimoto - 清水・三保 - 「空、海、東照宮」(4日目)
SAKEBINIST / Sound Artist の Ryo Fujimotoです。
9月30日から10月6日まで清水・三保地区に滞在しています。
蚊はすっかりいなくなったと思ったが、今日、シャワーを浴びるときに浴室にいらっしゃったので、無言で扉を閉めた。外へ逃したかったが、中々捕まってくれなかったのである。
朝、起きて、雨が降るかもしれないと思い、自転車で遠出するなら今日しかないなと思いながら、白湯を飲みながら、体をほぐしてゆく。この時間は大事で、こういうときにスマホを見てしまうと元も子もない。
まずは、御穂神社に参拝させていただく。
外国の方が手を清めるところで立ち往生しながら、僕のことを見ている。
あなたもやりたいのですか?的なことを聞くと、やりたいと言っているので、一緒に、一杯の水で、左手、右手、左手で口、そして柄杓を洗う順番で清めてゆく。やはり、こういう独自の文化が外国の方には新鮮に映るようだ。ここにも何かヒントがある気がした。
御穂神社に参拝させていただいたあとは、海へ。
これは、すでに ルーティーンになった。
家に帰って、色々と他の企画書を作り始める。 基本的に企画書を作るときは、ほとんど自分の頭の整理のような気がしている。それが終わって少しだけ仮眠。家に出るのが億劫だなぁと思いながら、でも今日逃したらおそらく行けないなぁと思い、電動自転車で久能山東照宮まで。
空と海。それを見ながら、自転車で走るのはとても幸せである。なんと言えばいいのか。1週間前までは金沢にいたのに、今は静岡にいる。 そう思ったら、自分次第でどこにでも行けるんじゃないかなぁと思った。今は飛行機で本当にどこにでも行ける。僕はやっぱり旅がしたいなぁと思った。古今東西あらゆる場所に行って、経験して、何かを還元したいなと改めておもった。
無事、久能山東照宮下に着き、石段を上る。 シャツが汗まみれになるのも今は気持ちが良い。とにかく無心で、石段を上っていく。僕はこういう瞬間が好きだ。そして登り終えたら、素晴らしい景色が左側に広がっていた。
久能山東照宮に無事着く。
帰りにおみくじを引いた。 まだ開けていない。
静岡から帰ったら、開けてみようと思う。
空、海。それだけで充分ではないかと思う。 この景色があれば、心は充分ではないか。満たされるのではないか。今の現実社会はいろいろなことが溢れすぎていて、そういうところを忘れているんじゃないかなぁとも自転車を走らせながら思った。
波がテトラポットに打ち寄せて、ぶつかって、弾ける瞬間。波はどのような気持ちになるのだろうと思った。ぶつかることは避けられない。しかしながら、ぶつかってどうなるかはぶつかってみないとわからない。そういうことを思った。テトラポットもぶつかりに来ている波に対して、どんなことを思うのだろう。恐怖心はあるのだろうか。どのような思いで波と衝突するのだろう。そういうことも思った。( はじけてまざれッ!)
4日目終わり。
2024.10.1
#MAW 〈Ryo Fujimoto 〉
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