一般社団法人いちご/旅人をお迎えして
今回、旅人をお迎えするホストとして初めて参加。
沼津や近隣地域の地元密着型で長年活動してきた私たちいちごの人脈やネットワークを活用し、ホストとして4人の旅人をお迎えして「旅人と地域住民がで会うきっかけ作り」のための「地域紹介や住民との交流支援」をさせていただきました。
ミーティングを何度か行い、旅人とホストのLINEグループでもヒアリングや情報交換をするなどして、地元の情報を提供したり、ご案内先を決定。
旅人の1週間の滞在期間のうち、10月1日(火)と4日(金)の2日間、地域案内をさせていただきました。
2日間とも皆さんにご参加いただきましたが、途中抜けて個別に別の場所へ訪問するなどそれぞれの興味関心の元、地域をめぐっていただきました。
それぞれの感性で楽しんでいただけたようでした。
◆10月1日(火)
8:45 沼津アーケード名店街
9:30 井草呉服店
沼津新仲見世商店街で会長を務める井草呉服店店主の井草さんに
商店街を歩きながら、商店街の歴史や、現状、これからの展望などについてお話していただきました。
10:00 NUMAZU DESIGN CENTER
グラフィックデザイナーのためのシェアオフィスを運営。
デザインでまちを変えていくような、まちづくりに関わるデザインを多く手掛けている。
NUMAZU DESIGN CENTERのことや普段のまちづくりに関わる普段の活動や直近のイベントについてのお話などをお伺いしました。
11:00 小野銅鉱店
沼津真砂町にある小野銅鉱店の3代目店主の小野さんに、経年変化を楽しむ銅・真鍮で作るカトラリーづくりを体験させていただきながら、お話を伺いました。
小野銅工店の工房でカトラリーのワークショップを体験
12:30 沼津港大型展望水門びゅうお
沼津港に津波対策として建設された水門。展望台から沼津の街を見渡したり、展示物を鑑賞しました。
13:00 沼津港でランチ
人気の海鮮料理のお店にし与でランチ
14:30 中村屋麹店
創業明治29年、およそ130年続く老舗。実際に室をみせていただいたり、麹についてのあれこれを、5代目店主の中村さんや奧さんからお話していただきました。
もともと美術造形業をしていた店主がお店を継いだきっかけや、継いだ後の様々な試行錯誤についてなどのお話もお伺いしました。
15:30 柿田川散策
国指定天然記念物に指定された清流。富士山からの雪解け水が地上に湧き出る湧水群がある。柿田川公園内を散策した。
16:15 沼津でコーヒー店を営むSWINGさんでコーヒーを買い、いちごの事務所(yadorigi)で談笑。
17:00 解散
◆10月4日(金)
9:00 チャトラコーヒー
沼津駅南口近くのコーヒー豆焙煎所&喫茶店。靴店だった店舗をリノベーションしてコーヒー店として営業。地域のみなさんに愛される人気店。
店主の古谷さんに、ここでお店を開くことにしたきっかけなどのお話を伺った。2Fは、ワイン会をしたり、音楽イベントをしたり、ギャラリーとして使うなど、地域内外の方が様々な目的で利用しており、人々の交流の場となっている。
10:00 循環ワークス
環境に寄り添い「ヒト」「コト」「モノ」を循環させて、よりよい生活のしくみを考える「循環工場」。コミュニティスペースとしての役割も果たす。
電力の自給の方法、廃油の活用、いろいろなモノの再利用方法など様々な取り組み、それにまつわる拘りや想い、再利用についての考え方などについて熱く丁寧に語っていただきました。
循環ワークスさんに寄ったあと、パン屋「はなぱん」さんへ。
パン屋を営みながら、漁師もやるようになったきっかけなどもお話いただきました。
12:10 ランチ(風土)
三島市芝本町にある和食居酒屋さん。ランチも提供しています。
地元産の食材を中心とし、箱根西麓三島野菜や駿河湾の鮮魚が堪能できます。店主は、地域で地域活性化につながるイベントも主催。
13:00 あひる図書館
「風土」の2階にある私設図書館。月額2000円を払うと、オーナーになることができ、自分専用の箱に好きな本を並べることができます。借りる方ではなく貸す方がお金を払うという興味深い仕組み。箱ごとにオーナーの個性が出ます。借りる方は、その箱のオーナーの人物像についてイメージを膨らませながら楽しめます。
スタッフの方に、あひる図書館の仕組みや運営について、運営に関わるにあたっての想いなどをお話いただいた。
あひる図書館のすぐ目の前にある源兵衛川にも寄りました。
源兵衛川は、楽寿園の小浜池の富士山の伏流水による湧き水を水源としています。市民・行政・企業・団体が協働で美しい水辺を守っています。
14:00 アステール総合美術研究所
美大受験対策、趣味として楽しむ大人向けや、小さな子向けに年長~自然遊びを取り入れてアートに親しみ感性を磨く授業をするなど、
総合美術研究所として活動。建物は古いが、先生たちが自分たちで補強やリメイクをしながら保っています。
施設や授業の様子を見学させていただきながら、美大受験にまつわるお話や、子どもたちのアート教育についてお話をしていただきました。
15:00 ジンジャーブックスカフェ
三島市芝本町にある元美術館スタッフが開いた、こだわりの美術書に出会える本屋。
どの本をとっても、丁寧に語ってくださいました。
15:40 三島未来研究所
幼稚園をリノベーションした施設で、カフェ、レンタルスペース、コワーキングスペースを営業している。
庭もひろく、みんなの広場として活用されている。地域の人たちが交流する場となっている。
Lab Qrio
静岡県三島市を中心に「こども×アート×まなび×サステナブル」をテーマにしたイベントとワークショップを開催しています。
Lab Qrioの方のお話を伺いました。
三島の街角にある子どもたちの作品を鑑賞
源兵衛川の川底に眠る年代物の陶器ゴミ「チャンカケ」を使った作品などがありました。
根継商店
もの作りが好きな方が自然と集い、楽しめる場所として利用されています。
建築やアートに特化した書店のほか、「作業場」の貸し出しや木工ワークショップも開催。
18:00 yadorigi(ワークショップ&交流会会場)
ワークショップ&交流会準備
18:30 平野さん(旅人)による対話型アート観賞ワークショップ
地域の方々をお誘いして、平野さん(旅人)によるアート観賞会のワークショップと交流会を行いました。
旅人の岩江さん、小栢さん、山口さんの作品を1つずつ鑑賞し、平野さんをファシリテーターとして、「作品をみてどのように感じたか」について感じたことをざっくばらんにお話しました。
同じ作品でも、人によっていろいろな感じ方がありました。皆さんの感想を聞いたり、平野さんのファシリで見え方がどんどん変わってくるのも面白かったです。
気構えずに気軽に楽しく美術鑑賞を親しむことができました。
20:00 交流会
アート観賞会が終わった後は、旅人と地域住民の方々との交流会を実施。
沼津の特集でDancyuに牛山精肉店が掲載されているのを見た山口さん(旅人)が「食べてみたい」とのことで、牛山精肉店のお肉を使ったお料理を皆さんで楽しみました。
その料理に合わせたお酒を矢田酒店さん(沼津の酒店)にプロデュースしていただき、とても和やかな雰囲気の中で参加した地域の方々と活発に交流ができました。
旅人のみなさんには、沼津、三島、清水町の地に大変興味をもっていただき、地域を観たり、住民と交流するなど、とても積極的に参加いただきました。地元を知り、地域での様々な活動を長く継続している私たちがホストとして案内役をすることで、私たちが持つネットワークがあるからこそできる特別な体験をしていただけたと思います。この事業の目的である「新たなプロジェクトが創出されるなど地域コミュニティの未来づくりへの寄与」や「旅人が地域の人々と交流することで自信の表現活動へのインスピレーションを得る」ことに繋がる役割を果たせたのではないかと思います。
下記、今回の旅人のみなさんの滞在中のnoteです。
【滞在期間 9月30日(月)~10月6日(日)】
◆小栢可愛さん
◆岩江圭祐さん
◆山口典子さん
◆平野智紀さん
最後に・・・
この事業にホストとして参加しなければ出会えなかっただろう旅人の皆さんとのご縁をいただき、私たちが住むこのまちの魅力を知っていただく機会をいただいたこと、また、私たち自身も、住み慣れたはずのこのまちに関して、今までと異なる視点で考えるきっかけをいただいたり、新たな魅力を発見できたり、地元に住んでいながら知らなかったことを知るきっかけになったり。旅人からたくさんの刺激を受けて、大変貴重な時間を過ごさせていただきました。
本当にありがとうございました。