高野ゆらこ「9322歩・居場所(7日目)」
富士の麓は今日も快晴。しかし山は見えず。
朝、お別れの挨拶をして解散。
みんなそれぞれの「日常」に戻ってゆく。
グループLINEに届いた小田さんからの写真の数々に、この一週間の小田さんから旅人への眼差しを感じてグッときちゃう。
夕方に用事ができてしまったので、そんなにのんびりはしてられないけどオススメされて行けてなかったお店をめぐりつつお土産を購入。
まずはカフェノジノの野島さんからオススメされた「おさださんち」の野菜を買いに。
カフェでも使用されている無農薬の野菜たちが販売されてる場所はなんとマンションの入口!
いくつか野菜を買って、帰ってからも裾野を楽しめるのが嬉しい。
喫茶店好きにはたまらない内装の喫茶店「AMOUR」で遅めの朝ごはん兼早めのランチをして、福屋酒店へ。
5分歩いたら10分休まなきゃ危険なくらい日差しがキツい。
ノジノの野島さんもそうだし、御殿場MAWホストのすぐろさんなど、いろんな方から「絶対行ったほうがいい」と言われた福屋酒店。
どんなお店なんだろうなーと思って入ってみれば、お酒のラインナップも攻め攻めな感じでかなり楽しそうなのはもちろん、昔どっかで会ってたんじゃないかなあってくらいはじめて喋った気がしない店主。東京で10年くらい暮らしたあとUターンで戻ってきて、元々は商店だったお店を酒屋さんとして現在は営業しているらしい。当時はもちろんなかった「何にもしない合宿」のことをお話しすると、すごく興味深い話を教えてくれた。
駅前に、天理教のでかい施設あるじゃないですか。子供のころ、あそこが遊び場になってて。泊まりに行ったり、行事で太鼓叩いたり。
自分はそういう信仰があるとかではないんだけど、近所の遊び場って感じで子どもがたくさん出入りしてて。楽しくて。自分たちの『居場所』っていう意味で、その頃のこと思い出しました。
裾野駅の目の前にある大きなその施設のことを、滞在中ずっと気にはなっていた。
福屋さんの思い出を聞かせてもらって、すべての場所には誰かの思い出があるんだなあ、と当たり前のことを思ったりした。最終日に、あの場所にそういう思い出がある人がいるってことを知れたのはとてもよかったと思う。
昨日「みしまや」さんで焼酎を買ってしまったし、「すやまうどん」さんでうどんもお土産にいただいちゃったし、なんならさっき「おさださんち」で紅はるかも買っちゃったし、実はもう何一つ持てる余裕はない。だからワインと日本酒は目を瞑ってみなかったけど、クラフトビールだけは我慢できずに1本購入。
御殿場線と東海道線と東横線を乗り継いで帰宅し、荷物を置いて夕方に麻布台ヒルズの近くで用事。さっきまで富士の麓にいたのになあと思うと、自分が今いる場所がよくわからなくなる。
すっかり自分の「日常」に戻ってしまった。
誤解を招かないようにと思いながら何度もこの先の文章を書いては消し書いては消し、結局まだここにどう書いていいのか考えあぐねている。
振り返りのnoteでなんとか書ききりたい。
とにもかくにも二度目のMAW、裾野市に来てよかった。