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國吉咲貴「演劇の遠さを考える日(4日目)」

11/7(火)4日目


もう折り返しです。
1週間って、数字で見ると長いのに、体感2日なのどうなってるんでしょうか。

4日目だというのに、私は初日のウェルカムパーティのときに聞いた、演劇の話をずっと考えています。
御殿場近辺の劇団や劇場のことを聞いたのですが、思い当たるものがないらしく、演劇を観る習慣もなければ関心もあまりない印象を受けました。

東京でも演劇に興味がない人の方が多いですが、少なからず「下北沢」とか、「あの人の劇団」とか、演劇の場所や団体への共通イメージがある気がします。この辺はそういうものもない気がしました。

演劇が遠い。 

かと言って御殿場で演劇をやればいいのかというと(有名人が出演するとかでもなければ)観たいと思う人はとても少ないのではないかと思います。

一度公演をやったところで観劇が定着するわけでもないし、演劇を定着させることが御殿場の人たちのメリットになるかというのも疑問です。
演劇を広めたい、というのはとてつもなく一方通行な考えなのではないか、と最近思うようになりました。

じゃあ、なんのためにやるのだろう・・。

私はいつもどうしても、そこで立ち止まって、答えが出ません。
なんのためにやるのだろう。
誰のためのものなのだろう。

みんながみんな演劇をやったり観たりすればいいのかというと、それもよくわかりません。

あるべきところに演劇があってほしいし、観るべき人に観てほしいです。
それがどこかも誰かもわからないのですが。


昨晩から朝にかけて、ひどい雨が降っていました。
雨の日は、いつもこうやって出口のないことをぐるぐると考えてしまいます。

せっかく御殿場まで来たのに、東京にいるときと変わらない悩みでぐるぐるしてしまって、もったいない気分です。

今日はしかも夕方まで部屋に篭り仕事をしていたので、焦って、えいや、と外に行きました。

ぽっぽ広場のSL説明の横にボタンがあったので押したら、割と大きめの音で思ったより長い歌が流れだし、でも自分がかけてしまった以上、逃げることもできずに聞き続けました。

その足で御殿場市立図書館に行きました。
御殿場市立図書館は21時までやっているので天国でした。

図書館には戯曲が置いてありました。
少しでも誰かが気になって、気になった人に少しでも読んでもらえますようにと、お気に入りの戯曲の背表紙を、少しだけ飛び出させておきました。


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