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新造真人「呼吸と指先がカラフルに色づく、彫刻家 重岡建治さんのアトリエを尋ねて(4日目)」

手を使うと、指先が喜ぶ。手の腹にたくさんの感触を届ける。皮膚から体の内側に伝わるのは、一体なんだろうか。じぶんのなかの大切なものが掬われる。指先が生き生きとする。呼吸がカラフルになる。吐く息さえも色づいてくる。いや、ずっと吐き出して空気の中に煌めきを見出す眼を、取り戻したのかもしれない。

↑ 昨日、滞在3日目の記事です。少々加筆編集を加えました。

沢山のものに、触った日だ。今はPCでタイピングをしているが、その指先だって軽やかだ。それは、指先を、手の腹を、今日はたくさん使ったからだろう。朝はホストの船本さんとのボーリングに始まった。昼過ぎに、重岡建治さんの作品にもいっぱい触らせてもらった。夜には手書きで1日のあったことをノートにまとめた。いつだって指先は動いている。なにを、指に、手に、腕に、届けるか。

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伊豆半島での旅は折り返し地点。まだ途中だ。しかしひとつのフィナーレを迎えたとも感じる。1、2、3日目と足繁く通ったなぎさ公園。そこには彫刻家の重岡建治さんの彫刻が飾られている。伊東の町を歩いていても、公園や、ホテルの前や、ちょっとしたところで彼の作品に出会う。4日目の今日は、その重岡建治さんのアトリエにお邪魔した。

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今日の感想は、書くと止まらなくなりそうなので、ひとまず写真で簡単に記憶と記録を。とてもいい日だった。ソレデイイノダ。

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彫刻家 重岡建治さんのアトリエ、外観。ぼくもたくさんの仕事を残したいと思った。じぶんの中にいる天才を喜ばしたい。どんなものが中にいて、どんな風に、じぶんの内側に水をやって、目を伸ばし、育てていくか。

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アトリエ1階。
これは、圧倒されますよ。目が喜んでいた。

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空を望む。たっかい天井。つくることは、喜ぶことだ。

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2F、階段上がって右側の部屋。
たっくさん触らせてもらった。ぼくも、木を、掘りたい。

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気になった作品。顔や胴体のデフォルメと、手の質感にメリハリがあり、目が引かれた。長く作れば作るほど、スタイルは変化し、洗練されるのかな。ぼくもたくさんやり散らかしたい。

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自然光が素晴らしい。
ここで時間を過ごす。それだけで、生き生きする。

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右の前屈している女性に見惚れた。ずっと触っていたかった。
この感覚を味わうためにじぶんも木を掘りたい。掘る。掘れ。惚れ惚れ。

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一人の人間が、一つの人生でこれほどまで作品を作れるのか。
数がすごい。"仕事"をしている時間が、とてつもなく長い。

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重岡建治さん。うん、かっこいいな。

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りんがふらんか、で拝見した、重岡さんの初期の作品。
腰の下の台座にお名前と、制作年。

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同じ作品。
左奥にはりんがふらんか館長のテツさん

1日の記録

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伊東オークラボウル
伊東駅のすぐ裏にある。ホストの船本さんと2ゲームプレイ。興奮!

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りんがふらんかでお喋り、いい光だ。
左から重岡さんの作品の背中、テツさん、安田さん、船本さん。

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お昼は「きぬ山」さんでとんかつ。
たしか山形から移築された建物。コック帽でお出迎えしてくれた料理長。
お会計をする船本さん。

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おいしい。
電話予約必須。その理由は、お米を毎回精米しているから。
衣のつけ方なのか、油なのか、お肉なのか。あっさりしていて、とっても美味しい。サラダも美味しくて、ドレッシングも購入しました。

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「きぬ山」さんの、店内からの眺め

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「きぬ山」さんから少し歩いたところの眺め。
奥に見えるのは川奈いるか浜

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八幡野港の夕暮れ。月がbeautifulですね。
近くにジビエ料理のお店「伊豆のジビエ屋 Bistro KEN」が最近オープンしたそうですよ。

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夕食。品川さんが作ってくださった。どれも美味しい。
午後6時に夕飯が食べられるなんて、とても幸せ。時間帯で感じる幸せ。
太陽とともに生きる生活、久々に取り戻したい。

そういったわけで、今日は日付変更線が変わるまでに眠りたいので、このくらいで。失礼致します。21:30に書き始めて、現在、23:09。noteを書いていると幸せになれる。幸せを思い出せる。そんな伊豆高原で時を過ごしでいます。

彫刻家 重岡建治氏のことを知りたい方は、ぜひこちらの記事をごらんください。


追記:伊豆高原アートフェスティバル、来年度、参加してみたいな。今回の滞在での体験を元に、伊豆半島と千葉県御宿とを「つなぐ」ものを。このフェスティバル自体は、5年ほど前に大学の図書館で見つけた本で知って、以来、ずっと気になっていた。やっと伊豆高原に体を運ぶことが叶った。そして、非常にグッドなタイミングで。船本さん、しずおかアーツカウンシルさん、重岡さん、誠にありがとうございます。


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今日のオススメ本:高木正勝さんの「こといづ」

文中の、「自分の中の天才を喜ばす」という記述は、こちらの本から影響を受けています。いつか、音楽家・映像作家の高木正勝さんのアトリエも訪ねてみたいな。本当に素晴らしい作品を残しています。

Wave of Light
こんなに楽しそうにピアノを弾いている方を見たことがなかった。2019年に私が東京都小平の照恩寺さんで行った展示に、こちらの曲名を使わせていただきました。


Girls

心が、四肢が、指先がお取り出してしまう楽曲。こんなに自由に音楽を扱える方がいる事に驚愕する。実際には緻密に構成されているのでしょうが、その即興的な演奏は大きな子供が無邪気にピアノで遊んでいるよう。芸術は眉間に皺寄せてつくるものではなく、本当の表現は作り手の幸せが伝わる。映像も高木さんが作っています。





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