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奥野晃士「マエノリ」(0日目)
「28日に『みしま朝さんぽ』がお散歩あるから参加しない❓」と、三島市でさまざまな活動をしている國原優子さんから誘われた。「ダイノジの2人も来るから」という。お笑い芸人のダイノジのお二人も三島が好きでこの日はイベントがあるというのだ。
MAWで三島でワーケーションを始めるのは11/28からで、そのことは数日前からSNS等でそれなりに発信しており、さまざまな人からいろんなアドバイスを受けたが、朝5時半集合の朝さんぽに出るには、流石に前乗りが妥当だ、ちょっと考えたが結局前のりする決心をしてホテルを探すのだが………富士スピードウェイの影響か27日の夜は三島のホテルはいっぱいだった。
そのことを理由に参加を断ろうかと思ったが、國原さんの兄貴分の三島観光バス社長室伏さんが社長人脈でホテルを確保してくれたので、前乗りを決意した。
到着しても車を停める駐車場が全て満車
富士スピードウェイのおかげらしい。
ようやく見つけたコインパーキングに車を停め三島ゆうゆうホールに来たら
掲示板に
いつもお世話になってる平野先生と今野先生jが加盟してる。
三島はおしゃれなカフェも増えてるみたいだし、由緒正しいお寺も多いことから、カフェとお寺巡りだけでも6日間は矢のようにすぎて行くことになるだろうと思われた。
実はMAW滞在先の第一希望は三島ではなかった。
『鶴瓶の家族に乾杯』のようにノープランで街をぶらつくさまをイメージしてたので、三島だと既に旧知の人が大勢おり、「血が濃い」ように思えたが、しかし主催者側の判断で三島への滞在となったので、これもご縁と市長に仁義をきり、
教育長さんにもご挨拶に行った。
そのほかオンライン会議なども開催して情報収集を行った。
12月10日にたまたま三島市民文化会館小ホールで本番の舞台『Eight∞』の稽古もある。
ブルースリーは生前ノートに「Work on」という言葉を綴って、自分を鼓舞し続けたそうだが、私自身、舞台の稽古の合間を縫って取り憑かれたようにアウトリーチ活動をやっていた時期があった。
「なぜそんなにアウトリーチにこだわるのか」という問いに、「県が演劇を推奨する意義を証明する」とか、「税金で運営されてるSPACのミッションは県民への演劇の還元」とか、もっともらしい言葉でアウトリーチの重要性を訴えてきた。
そんな私にとって今回のこの企画はとても魅力的だったのは言うまでもないが、実際事前準備の段階でワークとバケーションなのに、「まだ足りぬ」という自分を駆り立てる声も聞こえる。
然るにこれのどこにバケーションの要素があるのか?と自問してみた時、はたと気づいた。
「私にとって演劇を通じて人と関わることが、何よりのバケーションなのだ」と。
三島滞在前夜の11/27 静岡芸術劇場での東京の演劇人たちとの勉強会を終え、アーツカウンシルの事務所にご挨拶をすまし、夕陽に輝くフジを眺めつつ、三島に向けて走らせる車の中で、ゲームアニメ「戦国BASARA」シリーズの「奥州筆頭 伊達政宗」のキメ台詞を呟いた。
「レッツ パーリー(Let's party)」