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マイクロアドIR通信 2025年1月号

みなさま、こんにちは!
マイクロアドIR担当のてつおです。

「マイクロアドIR通信」では、前月の振り返りや事業に関するニュース、
IR活動などのまとめをお届けいたします。

2025年1月の主なトピックス


1. 事業に関するニュース

今回は事業環境に関するニュースとして米司法省がGoogle社に対し求めている事業分割と、今後インターネット広告市場において起こり得ることを皆様へお伝えできればと思います。

Google社の事業分割の可能性について

米司法省はGoogle社に対し、「検索」と「インターネット広告市場」における独占的地位を問題視し、ウェブブラウザ「Chrome」や広告配信システムの中核部分の事業分割を含めた是正を求めており、事業分割が行われた場合、インターネット広告業界全体に大きな影響を与える可能性があります。

また、Google社は2024年7月に3rd Party Cookieの廃止を撤回しましたが、この背景にもGoogle社が自社の広告サービスを優遇するような行為を行っていないかが懸念点となり、3rd Party Cookieの廃止に至りませんでした。

ここで改めて3rd Party Cookieとプライバシー保護の流れを振り返ります。

3rd Party Cookieとプライバシー保護について

3rd Party Cookieの活用についてはプライバシー保護の観点から以前より問題視されており、Google社でも2019年に数年の準備期間を経て、3rd Party Cookieを廃止する方針を発表しました。

Google社が開発中のCookieの代替技術である「Privacy Sandbox」は、
2020年頃より開発を開始し、マイクロアドは、先行テストパートナーとして、当時より実証実験および開発を行ってきました。

当社では2023年10月までに「Privacy Sandbox」の広告配信および効果測定に係る機能への対応を完了し、引き続き機能に係るフィードバックなどのコミュニケーションを継続しています。

一方で、Google社がCookie規制を実行するためには、英国の競争市場庁(CMA)に対し、「Privacy Sandbox」が十分な機能を備えているか、Google社が自社の広告サービスを優遇するような行為を行っていないかを証明することが条件でしたが、CMAの懸念事項が解消されなかったため、
2024年7月に3rd Party Cookie廃止を撤回しました。

2024年11月には米政府から「Chrome」などの事業分割が要求されましたが、Google社が事業分割されることにより、CMAが懸念していた「自社の広告サービスを優遇するような行為」は解消されると見られ、Cookie規制はより進展する可能性が考えられます。

また、引き続きスケジュールや詳細は言及されていないものの、Webユーザーに対するプライバシー保護への基本方針は変わらず、Google社はユーザー選択に基づいた新しいプライバシー保護機能の提供を予告しており、長期的にはCookieが廃止となる前提の状況と変わらないと考えられています。

Post Cookieを見据えたマイクロアドの施策とは?

PostCookieを見据えた対応として、Google社にて開発中の「Privacy Sandbox」への対応のほか、Cookieに代わるユーザーを識別するIDソリューションへの対応等も完了しており、これまでの開発投資は今後改めてCookie規制への動きが始まったタイミングで業績へ貢献していく見込みです。

参考:2024年9月期第3四半期決算サマリ+Q&A

また、2024年3月に顧客データ分析のプラットフォーム「Eark」などを提供する、UNCOVER TRUTH社を買収し、企業が保有する1次情報(1st Party Data)の分析や活用の支援を開始しています。

そのほかにも、今期はPost Cookie対策に投じていたリソースをUNIVERSEに関連した新規サービスの開発に投入し、新たな事業の立ち上げにも注力しています。

2024年9月期 決算説明資料

URMS:https://note.com/microad_ir/n/n635316d8086d
ショウグン:https://note.com/microad_ir/n/nd3f5665b6a36
CONENT ACCELERATOR : https://note.com/microad_ir/n/n20b581209358

今後の展望

米国や英国だけでなく、カナダや日本などでもGoogle社のような巨大テック企業に対する規制の動きが広がっており、今後も規制が強化される可能性が考えられます。また今後、対話型AIサービスの台頭により、Webユーザーの検索サービスの利用スタイルや広告配信のあり方も変化していくことも考えられます。

今後も業界全体の動向に注視しつつ、随時お伝えできればと考えています。

※上記内容は2025年2月3日の日本経済新聞の記事を参考にしております。

2. メディア掲載について

MarkeZine「盛り上がり続けるインバウンド市場に勝機!豊富なデータを武器にした、訪日中国人向け訴求の最適解とは」

MarkeZineに当社海外事業本部と香港でデータプラットフォーム事業を展開するEternity X社との取り組みについての取材記事が掲載されました。Eternity X社との業務提携については、2024年8月にリリースしております。
https://note.com/microad_ir/n/nd818e03aaf55

ITmediaマーケティング 【小川卓の「学び直しWebサイト改善」】全12回

第1回目「Webマーケティングの「PDCA」がうまく回らないのはなぜ? 要因と対策まとめ」

 子会社UNCOVER TRUTH社のCAO(Chief Analytics Officer)小川卓による連載寄稿記事を開始しました。2月5日より隔週ペースで掲載を開始します。

3. 適時開示・IR活動など

2025年1月の自己株式取得状況について

1月6日より、自己株式の取得を開始いたしました。
2025年1月の買付状況は以下の開示の通りです。
適時開示:https://ssl4.eir-parts.net/doc/9553/tdnet/2556143/00.pdf

取得した株式の総数 201,000 株(進捗状況 33.50%)
株式の取得価額の総額 45,468,900 円(進捗状況 30.31%)

機関投資家からのコンタクトを希望するグロース市場上場会社の一覧表へ掲載

東京証券取引所によるIR活動支援の一環として、当社も「機関投資家からのコンタクトを希望するグロース市場上場会社の一覧表」への掲載を申請しました。今後もより多くの投資家の皆様へ知っていただけるよう、
引き続きIR活動を推進してまいります。

IR取材のリクエストは、お問い合わせフォームよりお願いいたします。
https://www.microad.co.jp/contact/

4. IRのスケジュールについて

2025年9月期第1四半期の決算発表について

2025年9月期 第1四半期(10-12月期)の決算発表は、
2025年2月14日(金)15時30分の予定です。

説明動画につきましても同時公開を予定しておりますので、
当日、当社IRサイトをご確認いただけますと幸いです。

また、書き起こし記事の公開は、2月18日(火)頃公開を予定しています。

個人投資家向け決算説明会について

決算発表後にSBI証券にて毎四半期実施している、個人投資家様向けの決算説明会・ライブ配信は、同日の2月14日(金)19時から開催します。
当日は、質疑応答も可能ですので、皆様のご参加をお待ちしております。

5. 編集後記

今月の”てつおの1枚”はこちら。

京急久里浜線 神奈川県三浦市、2016年2月撮影

赤い電車でお馴染みの京浜急行で品川駅から電車に揺られること約1時間、京急久里浜線の終点三崎口駅の1つ手前の三浦海岸駅から線路沿いに歩いていくと、河津桜と菜の花の並木道があります。毎年2月上旬頃から開花が始まり、3月上旬に満開になります。しばらく寒さも続くようですが、三崎港のマグロを味わいつつ、春を見つけに出かけてみてはいかがでしょうか。

今後とも当社へのご支援・ご指導のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

■免責事項
本記事は、当社事業や業績などIRに関する情報提供を目的として作成しており、投資勧誘を目的にしたものではありません。
実際に投資を行う際は、本記事およびIRサイトの情報に全面的に依拠して投資判断を下すことはお控えいただき、投資に関するご決定は皆様ご自身のご判断で行うようお願いいたします。

https://www.microad.co.jp/ir/disclaimer/


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