大人にべったりタイプの子どもには、1分だけ愛のシャワーを。
完全な愛情不足…で、スタッフにスキンシップを求めてくるタイプの子がいる。
そういう子のスキンシップって 他の子とは違って…
言い方はあれだけどすごくねっとりしていて、濃さを感じるのね。
この感覚は、子どもとかかわる仕事をしているひとは経験したことあるひと多いと思うんだよなー。。
だからスタッフでも「ちょっと…」って距離を置きたがる人がいたり、
1年生でもないのに赤ちゃん返りは…恥ずかしいって感じてほしい。と思う人もいたりする。
それも理解できるし、その状況がずっと続くのは困るんだけど
その飢えた甘えたモードをどうにかするには、「ダメ」って突き放す方法は
とるべきじゃないと、わたしは考えてる。
本来満たされるべき場所で愛情を感じられていないから、代わりに求めてるわけで。
まずはその場だけでも、心を落ち着かせてあげたい。
今いるここが安心できる場所だって、伝えたい。
だからわたしは、その子がピトッとくっついてきたら
本気で、その瞬間はその子に心を向けて、
はい。今のあなたの気持ちを受け止めるよ。大好きよ。
わたしはあなたが大切よ。あなたはここにいていいのよ。
という気持ちを
⚪︎⚪︎さーん!おかえり!
今日学校では何してた?給食はなんだった?
今日はなにして遊ぶのー?なんて、他愛無い話をしながら、
ぎゅっとハグして、目を見て、手を繋いだりして伝えるようにしてる。
もちろん、仕事中ずっとそうしてるわけにもいかないから…
時間としては1分もないくらいだと思うけど、
その短い時間はしっかり向き合う。
愛のシャワーを存分に注ぐ。
そうしたあと「お仕事してくるね。またね。」と言えば、
その子は素直に「うん」と離れてくれることが多い。
これは想像だけど…たぶん、ここでバイバイしても終わりじゃない、
また大切にしてもらえるという感覚がちゃんと残るから。
ベタベタタイプの子たちが「離れてくれない」と困っている方達は
きっと、「困ったなあ」「面倒くさいなあ」「どうやったら離れてくれるかなあ」が滲み出てる部分があると思うのよね。。
それ、子どもはちゃんと察知する。
ここで離れたらどこかにいっちゃう、もう会えない…とか、
この人に愛されてない?とか、不安からとても試すこともあるだろうし。
なので、まずは、短い時間でもちゃーんと受け止める。
それが第一歩じゃないかなと思う。
愛情不足を満たす…そこはわたしたちの役目じゃない、と考えるひとも中にはいて…
そうかもしれないけど。そうかもしれないけどさ。
でも、子どもたちからのSOSみたいなそれ(ベタベタしてくる…とか)は、子どもたちの心の声だから。
それを無視するのは、違うよなあ、やっぱり…とわたしは思う。
今後も、そういう、愛情を充分に与えられない環境でその子たちが生きていかなきゃいけないのだとしたら、
代わりを求めるのは子どもたちなりの生きる術でもあるし、学びのひとつ。
それにはきちんと答えてサポートしていかなきゃなって感じるんだよね。
「大切にされている感覚」は絶対に知っているべきだから。
その子の生きていく未来を考えると、必要な対応だと思っています。