一緒にゲラゲラ笑ったひとの言葉を、子どもは聞くという話。
児童指導員、支援員として子どもたちと過ごす中で、
注意をしたり、指示に従ってもらえるよう、声かけをしたりする場面は必ずあります。
ただ、それを聞いてもらえるようになるには
まず信頼関係を築くことが何よりも大切です。
最初のうちは、あんまり言うこと聞いてもらえなくてもしかたない。そんなもんです。
子どもたちも、「どんな大人なんだろう?」と観察してる段階で。。
もし、初めて叱ったときに効いたとしたらそれは、
とーっても素直な子でない限り、
たとえば慣れない声に驚いたとか、「なんか言われたけど、誰?」という好奇心とか、
本質とは違う部分での子どもたちの反応…という可能性があるかなと思います。
まだ子どもたちとの関係性ができていないうちも、
危険が迫っている時とか、突発的に大きな声で止めなきゃいけないとか、
そういうのはガツンと言って強制的に聞かせていい…
というか、言うしかないと思うけれど
それ以外の緊急性のないものは、伝えはしますが、意固地にならなくて良いとわたしは考えています。
そういうのを聞いてもらえるようになるには、
彼らに混ざって「一緒に遊ぶ」、「話に興味を持って、よ〜く聴く」。
こういった体験が欠かせない。
ここを通らないと、先に進むのは結構大変なんじゃないかなー。
ずっと、子どもたちとの間に見えないうすーい壁がある風になる気がします。
今日はこの子(またはこのグループ)と向き合って、
とことん遊んでみよう!と決めて、
ボール遊びやボードゲーム…はたまた折り紙やあやとり…
色々話しながら、付き合ってみてください。
途中で「これは注意しなきゃ」ということが出てきたら、
そのときは「大人」としてではなく、一緒に遊んでいる仲間として
「それはわたしがされたら嫌だなあ」とか
「ちょっと別の方法がいいんじゃない?たとえば…」とか
なるべく、お兄さんお姉さんとか、友だちのように接してみて。
そして、面白いハプニングが起きたときは
大袈裟に笑ってください!!
もう、それはゲラゲラと、涙を流すほど。
ふざけながら、一緒に楽しむんです。
注意することよりこっちのほうが大切。
その子たちのこともわかってくるし、
「一緒に笑って楽しく過ごした時間」が
蓄積されればされるほど
…次に何か必要な声かけをした時のリアクションが、変わってくると思います。
自分に笑顔を向けてくれる人として、
ともに楽しんでくれる仲間として、信頼してくれるんです。
「なんで?」っていちいち聞き返してきた子が、返事はしないものの動き出してくれたり…
ふざけて聞かなかった子が「はぁい」って素直になったり…
あ、少し心を開いてくれたみたい。って、わかる瞬間がきっと訪れますよ。